新人さんを傍から眺めて
更新間隔空いてるに関わらず職場ネタ続いてしまってすんませんな。今どーしてもこの手のネタが多くなってしまうみたいで。
という訳で今日も今日とてミーティングとやらのために常駐先から自社へと戻る私。
しかしまぁ、とにかく何をするにもミーティング。物事ひとつ決めるにもミーティング。人の顔色見なきゃ物事ひとつ決められねぇんかいてめぇらは!その召集かけてる時間を自由時間と睡眠時間に当てさせろボケェ!
それは論理のすり替えだ。つーかそれ論理じゃねぇ。
等とちょこっとだけ毒を吐きつつ(ちょこっとかい)、自社に戻ったんですわな。あーめんどくせーおつかれさまですー。
「お疲れ様です〜」
「お疲れ様です〜」
「お疲れ様です〜」
「お疲れ様です〜」わわわっ。なんじゃ今のエコーは?やまびこ発生機でもオフィスに取り付けたのか?んな訳ねぇだろそんなの。でもちょいとひるむ。
いつもミーティングの度に戻るこのオフィス、普段はまぁ10人いるかいないか、そん位の規模でおしごとやってます。というのもやっぱ派遣主体でやってるから普段は皆ちりぢりになってるんですな。当然自社に自分の机なんかありませんし、用事でもなければ自社に戻る必要もない、と。ましてや今は定時も過ぎてる午後7時。となるとまぁ残ってるのはせいぜい2、3人で残りは私同様外に出てる人がミーティングのために・・・なんてのがごく普通の風景なんですよ。
それがどうだこれは。机という机に張り付いてる人、人、人、人っ!数えてみたらその数+14人。無論、先程のやまびこもここから発せられたもの。
つー訳で今年もこんな季節になったんですねぇ。パリッとしたYシャツにスーツ、手元にはC言語の入門書。はい、今年の新人さん達でございまーす。はいご挨拶ご挨拶っ。みきで〜す今後ともよろしくお願いしま〜す、とりあえず水割りでもいかがですかぁ?
それ違う。
なんてボケツッコミが繰り広げられる訳もなく、皆黙々とパソコンに向かって作業を続けておりまする。うーんみんなマジメだなぁって話し掛けてもいないクセに決め付けんなよ俺。ちょこっと離れたミーティング用のテーブルから遠巻きに彼ら彼女らを眺めます。
そうなんだよな。うちの社、とりあえず3月から4月位まではとりあえず自社に来させて、正式に行き先決まるまで(自社開発ってのも無いことはないけどまぁそれに当たる確率はやはり低いです)の間にこうやって勉強または簡単な業務させるんですよ。これがいわゆる新人研修、て訳。
え?私?もちろんやりましたよ。他の新人さん(=私の同期)が通常1.5ヶ月〜2ヶ月通うところを「今週は卒論の整理のため行けません」「卒業式の準備と式と後片付けと挨拶とありますんで今週行けません」「風邪ひきました行けません」「だるいです行けません」とありとあらゆる理由つけてトータル1.5週間位。そっから既に不良社員か私よ。
だってさぁ。朝9時に会社来て、特に誰かに指示受ける訳もなく「じゃあこれ読んで勉強してね」で本ポンと渡されて夕方6時までほったらかしですよ。意味ねーじゃん明らかに。もちろんそんなもん無視して勉強するフリしつつ雑文書いてたのは公然の秘密。
そんな訳で私自身はこの研修にはロクな思い出は無いと断言していいのですが、さすがに当時に比べたら勉強用の環境、教えるための人員にも余裕はあるらしく、まぁ当時みたいな状況にはなってないみたいです。ま、そりゃそーだろーな。ほったらかしのままにしておいたら社に残ったのは私みたいな会社の言う事聞かないボンクラばっかりでしたーじゃシャレにならんし。どうでもいいけど最近自虐的だな私。
まぁそんな訳で。まだミーティングまでは時間ありそうだったんで引き続き端から眺めてたんですけど。ちょっと気になることがありましてね。
現在午後7時。みんな変わらずパコパコとキーボード叩いてます。まぁ何かを作ってる最中なんだろうな。それはいいんだけど。
みんな帰らないの?
新人さんにあてがわれてる席を見てると「もう帰りました」な席が無いんですよね。で、帰りそうな雰囲気を醸し出してる新人さんも見当たらない。それどころか、コンビニでパン買って来てきてる新人さんまで存在してる。
うーん、それはどうなんだろ?別の人に聞いてみたところ、特に強制されているという訳ではなく、定時過ぎたら帰ってもいいよとは既に通告してあるとのこと。まぁそりゃそうだわな。「上司が帰るまで帰るな」みたいなことを堂々と抜かす馬鹿にわざわざ付き合う義理なんざ無いしね。それこそ人生の無駄遣い。
ということは、あくまで自発的に、ということかぁ。ま、こちらの言うことに強制力はないんですわーな。好きにどーぞ、で終わりと言っちゃ終わりなんですけど。うーん、なんかひっかかるんだよなぁ。
というのも、まだ始めたての頃に、むやみに居残りして居残りして、が続いちゃうと慣れるにしたがって、その居残りも含めた時間を基準として判断するようになっちゃう、てのがあるんですよ。
しかもそれが慢性化してしまうと、自分ができるできないの判断をする時に「自分は一日でこれだけできる」という考え方ではなく、「何時間やればこれだけできる」という考え方をしてしまう危険ってのがあるんですよね。時間の枠に幅を持たせちゃうことで己の限界量測定基準を破壊しちゃうん。
これって自分にとってもその周りにとっても不幸な考え方なんだよな。「今日明日終電まで頑張ればなんとかなる」と考えちゃう。で本当にやっちゃう。すると本人満足しちゃう。この繰り返し。振り返ることなく突き進んで、ふと気が付いてみたら「根性で突き進む自爆型」のいっちょあがり〜です。いつ、どのタイミングで本人も気づかぬうちに自分の抱えてるタスク限界超過しちゃう。無理してやる。倒れる。逃げる。それこそ自分も周りもやってられねー!ですよ。
ちなみにこれは、わすが一番最初におしごとした時にお師匠さんに教えられたことの受け売りっす。いいこと教わったな、と今でも思うよ、うん。
無茶なスケジュールを組んで周りに迷惑かけた挙句に「これだから最近の若いモンは」等と説教して悦に浸ってるおっさんとかは大抵自分自身が自爆型で仕事してたことを誇りにしてます。そんなもん今のご時世何の役にも立たんのだけどな。それだけに悪しき習慣を真似てるような風潮になってなきゃいいんだけどなぁ、と思ったりもします。始めが肝心だからねぇこうゆうのは。
んじゃどうしよう。いっそのこと挨拶も兼ねて今必死こいてる新人さん相手に一席ぶって・・・
「おーい、ミーティング始めるよ〜」
うをーい!人がせっかくその気になってたのにぃ!って実際じゃあ時間あったからと言って本当にやってたかどうかは疑問だけど。つーかやってねぇな、私の性格だと。まぁ仕方ない。んじゃこうやってネタにして広げておきましょーかねー。
等と頭の中で一通りの文章を考えながらミーティングという名の戯言に参加するフリをしてましたら。参加しろよ俺。
「お先に失礼します〜」
ん?お疲れ様です〜・・・ありゃ。新人さんが一人そそくさと帰ります。
相変わらず周りは黙々と地蔵のよに作業を続けて・・・あり?なんか周りもごそごそと・・・・
「お先に失礼します〜」
お疲れ様〜・・・ぽちぽちと帰りはじめましたな。数分おきに挨拶交わしつつ帰り始める新人さん。
ふむ。やはり周りがいるから、の雰囲気はあったのか・・・。こりゃ今年も何%残るか、かもしれんなぁ。自爆数高そう。しかしその中で我先にスタスタ帰っていった新人さん・・・。
教わらずしてやってるとすれば、なかなかやるな。
なんて名前だっけ?