それがやりてぇんだよ
いつものようにボケーッとしてたら、突然閃光の如くこんな欲求が芽生えました。
「はっっ!なんか知らんがゲームウォッチやりてぇ!!」
うおーそうだよゲームウォッチなんだよ兄貴!攻略だのグラフィックだのそんなもの関係ねぇ!コンマ何秒の骨髄反射能力のみが己の生死を分ける!そんなシンプルでチープでワンダフルなゲームウォッチが今更ながらにやりたくてやりたくて死にそうなんだそうだろう兄貴!!
いや、スタパごっこしなくていいから俺。
まーこうゆう出だしでもわかるように今回おっさんトークがなにげに混入する危険性が高いので、予め補足いれさせて頂きますかな。
ゲームウォッチってのは、昔任天堂から発売されていた携帯用の液晶ゲームです(Google検索したら山のように出てくるから各自調べれ)。正確には「ゲーム&ウォッチ」なんだけど、誰も「&」なんて使わないよな。そりゃそうだわな。時計機能なんてほとんど使わなかったし(笑)。
ゲームウォッチが出たのは私が小学生の時。クリスマスプレゼントとして親から買い与えられたのが「ヘルメット」でした。要は上から振ってくる工具を避けながら左から右に移動する、というだけの単調極まりないゲームなのですが、それでもサルのよにやり続けてたのを思い出します。
ゲームウォッチの場合当然ながら「ハード=そのゲーム専用」という概念でしたから。友達同士で敢えて違う機種を買い、貸し借りしあうというのが常套手段となっておりました。値段も小学生にとっては高嶺の花でしたし。無くしたり壊したりした日にゃ親が怒る以前に子供が地の底まで落ち込んで立ち直れない、なんてこともしょっちゅうでした。
・・・・そういえば今思い出したけど、ゲームウォッチで遊んでいた当時、家でやる時よりも、外に持ち出して、たとえば公園とか近所の芝生とかで遊んでる時の方が楽しかったような記憶があるなぁ。「普段ならできない場所でゲームできる」ってことの新鮮味を子供ながらに覚えていたのかもしれません。その思いが時が経って大人になった今でも忘れられなくて、モバイル機器にうつつ抜かしている今の自分・・・・。
わははははは。笑ってごまかした所で話戻す。ごまかせてねぇよ。
まぁそれはそうとゲームウォッチです。欲求に理由なんぞ必要ありません。そうと決めたらすぐ直進。その行動力を職探しに活かせ俺。
当然ながら私の手元に現物は既にありません。かといって実機を手に入れるのも今となっては一苦労。そりゃそーだわな。プレミアつきまくりだし。となるとやはりここはゲームボーイでの復刻版を探すのが一番の近道だなと。
「ゲームボーイギャラリー」。97年に発売された、ゲームボーイ用の復刻ソフトでございます。マンホール。ファイア。オクトパス。オイルパニック。もう狙ったんじゃねぇかとしか思えない、ノスタルジーに浸るには十分なラインアップです。こりゃあもう買うしかないっしょ。ちなみにこのシリーズ、ゲームボーイカラーで「2」と「3」も出てますけど、やはりここは「1」だなと。幸いにして既にゲームボーイアドバンスは所有済。「逆転裁判」やりたさに衝動買いしました。途中で止まってるけどな。こらこら。
んじゃちょっと買いに行ってきまーす。れっつらごー。
(外出中、しばらくお待ち下さい)
・・・・・・たーだいま。
はぁ。
高蔵寺中のおもちゃ屋と中古屋かけずりまわったんですけどねぇ。発見できませんでした。そりゃまぁ6年前のソフトですしねぇ。見つけるのは困難じゃねぇのか、とは途中から薄々感づいてはいたんですけど。
新品扱ってるお店で聞いてもみたんですよ。取り寄せとかできませんか?って。そしたら店員さん曰く「うーんそこまで古いものですと、既に市場に出回ってるかどうかも確認できないですしねぇ。ウチでは取り寄せのお約束はできないです。直接任天堂かそのライセンシー受けてるお店で聞いてもらった方が・・・」とのことでした。うーむ。
仕方ないので関連情報とかもWeb漁ってみる。まぁ中古とかで検索かけまくることでなんとかブツを手に入れることはできるみたい。でもそれよりも目をひいたのは「ゲームボーイギャラリーはニンテンドーパワーで書き換えを受け付けている。ただしメモリカードは既に販売終了」「GBAでゲームボーイギャラリー4が発売されるらしい。しかもゲーム数も比べものにならん位収録されるらしい。でも発売日未定」という見事にオチのついた表情報と。「これこれ吸い出してどれどれに移してそれそれで動かします」的な裏情報。
うーむ。これは一体どうゆうことなんかな、と。
かつては「革命児」とさえ呼ばれたゲーム業界も、今やすっかり安定期、もしくは停滞期と呼ばれる現状。確実にその月日を重ねてきましたわ。その間、それこそ掃いて捨てる程のゲームが登場し、また消えていったと。
となれば、当然こうゆう欲求とかも出てきますわーな。最新のゲームばかりじゃなくて、たまにはこうゆう古いゲームもやってみたいと。事実プレイステーションとかは「ベスト版」等々の名目で、過去のソフトから再収益を、なんてことも積極的にやってると。
実際、エミュレータの需要ってのもそうゆう欲求から生まれてきてるってのがあるはずなんだよな。中古云々コピー云々言う以前に、おめーらそうゆう需要に応える努力してんのか?本家が需要に対する供給すら提供できないくせに何ガタガタ文句抜かしてんだボケ!つー不満が渦巻いたりすると。
となれば作る側からはこんな反論が帰ってくるでしょう。そんなことは無い。こっちもやってることはやってると。上で挙げたベスト版然り。任天堂ならばかつてのディスクシステムやニンテンドウパワー、今やろうとしてるカードeリーダーなんてのもこの回答になるはずだ、と言うはずなんですわーね。
でもさ。どーにも「抜けてる」つー印象が拭えないんですよねー。
(そもそもカードeリーダーの場合「そんなデカイもんつけて持ち歩けるかボケ!」つーのがあるのだが、これはこの際脇に置いておきましょう。話にならん。)
例えばベスト版にせよカードeにせよ、過去の資産を蔵出しする時に「選別」つーのをやるでしょ?これは売れそうだからやる、売れなさそうだから出さない、とか。でもひょっとしたらその選別の中で漏れた中から思いも寄らぬ収益が出てくるものもあるかもしれないじゃん?となればその選別自体が意味をなさなくなってきませんかえ?
となれば単純な回答は「選ばないでとにかく全部できるよーにしてしまえ」つーことになるんじゃないですかーね?そうゆう状況を先に作ってからでしょ。現にまがいなりにもそれなりにディスクシステムが当時ヒットした理由って、実はこうゆう所から来てたんじゃないの?
エミュが「いつでも好きな時に新旧問わず好きなソフトを選んで遊べる」状況を提供できてんのに、本家がそれやらんでどーするよ。ユーザに「いちいちエミュ探すなんてたっかりーめんどくせー」とまで思わせる所まで提供していかない限り、いっくら著作権云々抜かしたって説得力無いっつーの!
ユーザの欲求なんてそれこそ底なしなんだからさ。金落とすか落とさないかはてめーらの腕次第だろーが。
それでなくても「新作売れない」「新作つまんない」が連呼されてる今日この頃ですわ。ゲームそのものに対する求心力も失われていく一方。それでもまだメーカーを問わず「新作頼り」の企業努力から抜けきれないってのが現状じゃない?じゃあてめぇらが今までやってきた、腐る程出してきたソフト群ってのは何だったんかい?単なる踏み台?二度と表に出したくない呪われた過去?じゃあなんだったんだよ今までのは?ということになっちゃうじゃん。
それってあまりにも寂しくないですかえ?
ということで。うーん思ったよりも話が大きくなり過ぎたな。まぁいいやいつものことだし。
という訳で本稿のまとめとしては。
早くゲームボーギャラリー4発売してください任天堂様。
ということで。どんなオチだこら。