体力勝負のあの人が
あーーーーー。うーーーーー。えーーーーー。おーーーーー。
日本語喋れ俺。
てな訳でまたまた病床にふせっておりました。なんで仕事してないのに定期ペースで倒れるかな私は。
今回直接の原因となったのは歯痛。次の職に就くまでに、ほったらかしになってた歯の治療をやってしまおうということで、週１〜２回ペースで歯医者通いしていたんですけど。
どうもその内の１カ所が神経にもろ当たってしまったみたいでして。まー痛くて悶絶するわ熱出るわの大騒ぎ。丸３日身動き取れませんでした。
以前親知らずで悶絶したなんてこともありましたが、どうやら私この手の痛覚にはとことん弱い体質みたいですな。「歯の痛みに耐えかねて切腹した武士がいる」なんて話よく聞きますけど、アレあながち間違ってないですね。薬飲んでも痛み引かなかったりすると、考えがどうも鬱な方向に向かいがちで。こらこら。
それにしてもねぇ、いきなり脱線しますけど。やっぱちゃんと歯は磨かなきゃいけませんねぇ。いきなり何を言ってんだオメーは、となるんですが。
いやね、実は例のデスマの時、歯なんかてんで磨いてなかったんですな。朝はギリギリまで寝て会社に向かい、夜は終電で帰ってきて速攻ダウンなんて繰り返していきますと、「寝ること」自体への欲求が指数的に加速されていきますから。歯磨きのことなんかどーでもよくなってしまうんですよ。それって人間としてダメじゃんてのは重々承知しているんですが、なんつーかその辺のタガが外れちゃうんでしょうな。追い込まれることによって、簡単な常識的判断ですら、蚊帳の外に放り出されちゃうなんてことがあるんではないかと。
でも結果的には、その間に虫歯進行＆新たに発生して、今こうやって悶え苦しんでるんですから。きちっと報復は受けているんです。みんなー。どんなに忙しくても歯は磨こうぜー。特に成人になってからの虫歯は、歯の奥や付け根にできたりするから、治療の時に地獄を見ることになるぞー。いい大人の忠告とは思えんな。
ま、それはさておきまして。まぁ事ある度にどこか痛めただのどこか壊しただの、すっかりさも虚弱体質を自慢するかの如くネタにしている訳ですが。
実際の話、こうゆう虚弱体質だからこそ、救われている部分もあるのかな、なんてことも実は考えたりする訳で。
例えば上の例に出した歯。既に今回の治療も含めますと左上から右下まで、ほとんどの歯に治療痕が残っている状態なんですが。親知らずを除きまして、永久歯を抜いた、ということはまだ１回もありません。全部丸々残ってます。要は普通の人なら「痛いかな？」と思う程度の虫歯でもすぐに歯医者駆け込む人なんで、結果的には早期治療になってると。この点に関してだけはいつも歯医者さんにも誉められます。えへん。だったら虫歯作るな歯磨け＞俺。
あとは、もう去年今年メインのネタにさせてもらってるデスマ。あれも、今を思えば「倒れる」という要因があったからこそ脱獄できたのかなぁ、なんてことを最近になって改めて思う訳で。仮にもし私が年末とかでも体ピンピンで残業休出どんとこいだったとしたら、今こうやって平日の昼間にMP3流しながら駄文したためてるなんてこたなかったでしょうからね。
もし仮にあのプロジェに残り続けてたとしても・・・技術屋としては、何一つ得るモノは無かったよな、と。辞表提出ですら握りつぶされない状況下で、それでも「やむを得ない」という判定が下ってくれたのものも、ある意味潰れた体があったからこそですし。そのおかげで今ではなんとか立ち直りつつある、と。
よく健康を諭す時「ガマンは禁物」なんてことを申しますが、ホント我慢利きませんからねー私。ちょっとの痛みですぐにぴーぴー泣きわめきますから。ＳＭのＭの人の感覚が信じられません。なんでムチで叩かれて感じるんだよ。痛いじゃねーか。その例えやめろ。
そう考えたらねー。あながち悪いもんでもねーぞ。なんだかんだ言いつつ虚弱体質を結構ワガママに使わせてもらってるよなー、と。
で。その逆を考えてみると。ふとこんなことを思うんです。
「普段体力自慢かつ体力勝負の人が倒れたら、どうするんだろ？」
なーんてことを。
多少眠かろうが会社に行く。どこか痛くても会社に行く。ひたすら我慢して仕事する。我慢してる内にそれが当たり前になって体がマヒしてくる。
そうやって体に無理を蓄積させていけば・・・いつか壊れるよね？確かに大木は少々蹴ろうが体当たりしようが、そうそう滅多には折れません。でも、何らかの拍子に根本がポッキリと折れてしまったら・・・被害は甚大ですよね？木としての寿命も事実上そこで終わり。
私が心配してるのはそこなんですよ。ましてや相手は大木どころか生身の人間ですわ。そりゃあいくときはいくでしょ。あっけない位ぽっくりと。
これが果たしていいことなんでしょーかねー？確かに踏ん張れてる内は便利なこと この上無いです。が、もし踏ん張れなくなってしまった時、できなくなった時に周りはどうなる？もしくは助けてくれる？結局それって本人にしても周りにしても、リスク管理の面からすれば甘々の無防備状態なんじゃねーの？なんてことを思ってしまうと。
ですので敢えて「我慢できない」私は言いたい。
頼むから我慢するのやめてくれっつーの。「ここを乗り越えたらラクになる」と一時の台風のように耐えるのはホント勘弁してくれ！折れがガマンできるからお前もやれるなんて言われたところで、無理なモンは無理！
それ以前に。我慢に耐えきれずにあんたの方が倒れちまったらどーすんだよ？こっちが倒れる以上に被害甚大でしょーが。それこそプロジェクト火だるま決定でしょーが。あんたは既にトラックナンバー(*)にカウントされてるんだから。
ほら！笑いながら「最近妙に頭ズキズキするんだよねぇあっはっは」とか明るく言ってんじゃねーよ！休めよ！医者行け医者！くも膜下出血とか脳血栓だったらどーすんだよ！一巻の終わりだぞ！
ある日突然お通夜に呼ばれて無言の対面して、その後会社に戻って徹夜で泣きながら故人の残作業なんてぜってーゴメンだからな！これ元職場の知人から聞いた実話だ！シャレなってねーんだから！
ごほんごほんごほん。久々に叫んだもんだから咳が。あかんやんけ。
でもまーね。ホント気をつけましょーよ。体が動くからこそおしごとだって片づけられてそれでお金もらえるんだから。体力仕事はもちろんのこと、頭脳仕事だって、働ける体＆心があってこそナンボなんですから。
頼むぞーマジで。
(*)補足：トラックナンバーとは「プロジェクトの誰かがトラックに轢かれることによって、プロジェクトそのもの存続が危うくなる人の数」のことを指す比喩（兼ブラックジョーク）。日本におけるプロジェクト開発組織の場合、大抵は「１」。