やりたかったことやられてしもた
この2週間位ですか。職場で待ち時間できた時は、とあるサイトの特集記事を読みふけってます。
またこの量がハンパじゃないんだ。1日1記事必ず更新。それが積もりに積もって約2年分。
ちまちまちまちま読み進めていって、よーやく2004年分のほぼ全記事を読破いたしました。しかしまだこの先には2003年丸1年分、さらには2002年の記事が残っているという・・・全部読むのにあとどれだけかかるんだか。気の遠くなるような作業といえば作業なのですが。
やっぱ内容が内容ですからねぇ。苦痛どころか楽しみで楽しみで。
だってさ。記事のタイトルが。
・・・何やってんだこいつらはと思わず新幹線で東京まで乗り込んでハリセンでツッコミかましたい衝動に駆られるレポートの数々。嫌でも引き込まれますって。
いやー面白いですわ。デイリーポータルZ(以下DPZと表記)。
やっと書いたかサイト名。
ことの起こりは定期的に集まる連れとの飲み会に起因します。いつものように集まり、何気に尋ねます。
「んで、今日ってどこで食べるの?」
飲み会なのに食べるってヘン、とか言わないよーに。ここでは飲まない人が多数派なのだ。
「えっとね。とりあえず名古屋空港」
・・・・・・へ?何を唐突に?凝固するワタクシ。
えっと・・・あの界隈に有名な飲み屋なんてあったか?展望レストランでもあったっけ?・・・しかしなんでわざわざここから遠い空港で・・・・?
「ダメだなー。そこは反応してくれないと」
んへ?ダメ出し?
「そこで『札幌かよっ!』のツッコミが欲しいよねー」
はぁぁ?なんで札幌?ちょっと待て。君ら何の話をしている。
「見てない?あれ?フジハラなら見てるかなぁと思ったんだけど」
見てない見てない。イチから話せイチから。
てな感じで教えられたのが「つぼ八をめぐる宴会」だったと言う訳でして。これが事実上のファーストコンタクト。
いや、ぶっちゃけた話これまで完全にノーマークだったんですよね。Webやぎの目の林雄司氏が関わってるってことだけはどこかしらで小耳には挟んでたんですけど。@niftyの冠乗ってるしどーせ企業系の帳尻合わせコンテンツだろ名前だけ借りてしょーもない企画でお茶濁してるだけだろ、とハナから見てもいなきゃ読んでもなかったんですな。
正直すいませんでした。ナメてました。ここまでしょーもないともう土下座して謝るしかないです(誉めてます)。なにとぞなにとぞ。
で、ついつい記事の馬鹿馬鹿しさだけに目が行ってしまいがちなんですけど、その根底にあるポリシーの堅さってのは記事読んでてもかなり伝わってきます。ITMediaのニュースでも記述されてますけど収入無し、広告排除、@niftyの他コンテンツですら脇に蹴飛ばしての内容重視。決して過激路線に振り切らないで絶妙なバランスを追求する姿勢。
個人サイトならいざ知らず、企業サイトでここまでやってしまうってそんじゃそこらの肝っ玉じゃ到底無理だぞ、とすっかりその心意気にヤラれてしまいましたな。
かくして特集記事をかたっぱしから読み漁り、唯一のDPZ収入源である「おとなの自由研究」(過去の名作記事が再構成されてる)も読み、と読み手としてはすっかり楽しませて頂いてるのですが。
ごめん、こっからいきなりダークサイドに入る。
ちょっと離れて、作り手(というほど大袈裟なもんでもないんかもしれないけど)的なところからこのサイトを俯瞰してみると。
なんか完膚無きまでに叩きのめされたよーな気がしてくるんですよね。完全に負けたというか。いや勝負する必要も無いんですけど。
ここ始めてから約8年、その前も含めれば10年、文章書いてはWebに載せ文章書いてはWebに載せを飽きもせずに繰り返してる訳ですけど。他所のサイト見て自分の文章すべて消し去りたくなる衝動に初めて駆られましたね。一瞬ですが「これまでありがとうございました旅に出ます探さないでください」と閉鎖文章書こうかと思った位ですから。その位ショックだったです。
なんていうのかなぁ、常々「こうゆうことできねぇかなぁ」と思ってたことを、頭蓋骨から脳味噌摘出されて、血まみれになりながら「ほらぁオマエはこうゆうのがやりたかったんだろぉ」と映し出されたDPZを見つつ絶命しちゃう。そんな感じ。どんな感じだ。スプラッタか。
とはいえじゃあタイムマシンで2002年に連れ去られて、DPZの企画書ぽんと渡されて「じゃあやってね」と言われたとしてもまずできなかったと思うし(ありえないから安心しろ>俺)。その辺の無力感、発想の違い的なものをまざまざと見せ付けられた気分、てのが正直なところです。はい。
なんか随分とっちらかった文章になっちまったなぁ。まぁハナからまとめる気ゼロで書いてるからいいんですけど。それはそれであかんやろ俺。
んじゃ実際にWeb閉鎖してついでだから職も捨てて状況してDPZに弟子入り・・・とかの予定は今のところないのですが。をい。だってまだ顔写真出す勇気までは持てないし。そうゆう問題でもなくて。
それでも、久々に「こうゆうショックがあった」ということだけはちゃんと脳裏に留めておきたいなぁというのがありまして。
ほら、どうしても自分ひとりでやってると、どこからが面白いとかここからはやっちゃだめとか。わかっているつもりではいてもボヤけてきてしまうんですよね。そこを改めて軌道修正するためにも、こうゆうショックは必要なのかな、と考えたりします。
ましてや私、人の話聞かない頑固者ですし(自分で言うな)。自分で気付く、ということにはことさら敏感になっておかなきゃいけないよなぁ、なんてことも思ったり。まぁいろいろと考えさせられましたな。
その上で果たしてDBZ的要素を自分のサイトにも持ち込む、言うなればパクらせて頂くのかどうか。それは今後の展開と気分と天候次第です。
ぶっちゃけ赤の他人に喧嘩売るのも飽きてきてますしねぇ(ここの更新ペースが如実に物語ってますな)。何度目かの方向転換の時期が近づいてるってことなのかもしれませんな。
ま、ちまちまと考えまーす。
んでは最後に(今まで読んだ範囲での)個人的お気に入り7選を列挙して稿を〆ます。
まだ全部読めてない段階で選ぶのもアレですが。何を選ぶかによっても人間性出るよなぁ。