暇潰し道具品評会(法事編)


 私事ではありますが祖父が亡くなりまして。2月末から3月上旬にかけて実家に帰っておりました。

 前回の祖母の時は亡くなった知らせを受けてから実家に帰ったのに対し、今回は危篤知らせの時点から動くことになり。ひょっとしたらこれは長期化するかもしれないということで、自室に転がってるありとあらゆる「暇つぶしになるかもしれない」物々をこれでもかとカバンに詰め込んでの出発とあいなりましたが。

 見事なまでに明暗くっきり分かれました。この辺のところをざっくりと。いいのかこんな機会にそんな軽いネタで。いいの。こっちもいろいろ滅入ってるの(をい)。

 当然のことながら(なにが当然なんだ>俺)、ノートパソコン(MacBook Pro)も抱えて持っていったのですが。自分でもびっくりする程使わなかったというか、使えなかったというか。10日程滞在して起動時間はせいぜい1時間程。せいぜいデジカメの画像バックアップ取る位でほんとなーんにもしなかったですなぁ。結果的にタンスの肥やしならぬカバンの肥やし。

 まずネットが使えなかったんですよ。祖父は生前の入院の関係で、県内の親戚に住所移していたものですから、実家にはネットどころか電話すらありませんでしたし(連絡はすべて携帯電話)。本来ならばオフラインでもいろいろできるように環境整えるべきだったんでしょうけど、めんどくさくて放ったらかしにしていたのも災いして、「ネットが無いと何もできない端末」のままだった、というのもこうゆう結果を産んだのかな。

 長期に及ぶのであれば、AIR-ADGEのカード端末でも借りようかなとも思ったんですけど。日々のドタバタの中ではショップに出向くこともできず。気が付けば約10日間、すっかりネット環境からも隔離されてしまいました。10日間もネットに触れない・・・・・・過去にこんな経験無いな(笑)。まぁ普通に忙しかったからってのもありますけど、特に禁断症状もなく。なんとかなるもんです(^^;;;;。

 滞在後半は何かやってる時間よりも待ってる時間の方が長かったので、文章書くなりプログラム書くなりといった時間の潰し方ってのもあったはずなんですが・・・なんかそーゆー気分にもなれませんでしたねぇ。周りの空気がそうさせない、というのもあったかもしんない。

 #一度霊前の前で文章書いてみる、というある種挑戦的かつ罰当たりな行為に挑もうとしてはみましたが・・・・・睡魔に負けて撃沈(笑)。慣れないことはするもんじゃないね(やらんでえぇバチあたり)。

 次。パソコンの次に役に立たなかったアイテム・・・・・ここでも意外なことに、実はiPodだったりします。あんまり音楽聞くってことってなかったなぁ。日常一人でいる時間の方が長いのに対し、帰省先ではどこにいても誰かがいるし何かを喋ってるし。唯一全員が黙るのはお坊さんが読経してるときだし(をい)。そんな環境ですと、ついついiPodで耳を塞いでしまうことに対して抵抗感がありました。

 ただそれでもiPodの場合、「おやすみなさーい」と布団に入ってから実際に眠りにつくまでの眠り薬兼耳栓として機能してくれたのが救いでした。聞いてる音楽が鬱モード全開のstrawberry recordだったり、忌み言葉満載の人間椅子だったりするのは自分でもどうかと思いますが。

 ・・・・・・ってここまでなんだかんだいってクサしてばっかりですな。なんか文章にまとまりも無いし(←それはいつもだろ)。

 逆いきませう逆。「持っていってよかった」物々。

 基本的には滞在中、ずーっとなんらかのお手伝いをしていた訳なんですけど、それでも5分10分単位で時間が空くことがあると(おるすばんとか)。そんな細切れ時間使って、ずーーーーーーーーっと、DSの「スリザーリング」やってました。

 やっぱりすぐに始められてすぐに終えられるってのが良かったのかな?DSのソフトは何本か抱えていったんですけど、これしかやらなかったっす。なんでだろ?おかげで行く前には一問も完成できなかった「むずかしい」問題を10問も完成できました。だからなんだと言われてしまえばそれまでですが。

 惜しむらくは親戚に同じようにDS持ってる人がほとんどいなかった、というかゲームに興味が無い人がほとんどなので(年齢層考えれば当然そうなってしまいます)、対戦とかにはまったく話が進まなかったということでせうか。まぁ遺影の前で皆がDS向かってる姿は怖くて想像もできませんが(想像せんでえぇ)。

 そしてもういっこ。今回の行程の中で、最も役に立ったモノ。

 聞いて驚け。実はこれ。

 こうゆう時にamazonリンクって張りにくいよなぁ。いちいちISBN調べて手でコピペせにゃならん。bk1のようにまとめ買い用の一括ページとかあればいいのに・・・ってそれは関係なく。

 実の話、持っていくときは後ろめたさもあったんですよ。いくら時間潰し用とはいえ法事に漫画・・・・それって大丈夫なのかなぁ、と首傾げつつもカバンに入れて。

 帰省前半はドタバタしてたこともあってカバンの肥やし。中盤に入ってちょっと余裕できて(火葬まで終わって)時間が空いて。いかんなぁやることないなぁと仕方無しにこっそりとカバンから出してこっそりと読み始めたら。

 横から横から手が伸びて。「こうゆうものはもっと早く出しなさい」と怒られました。なんじゃそりゃ。

 いや、自分もそうだったんですが、法事も中盤を過ぎると、忙しいときとヒマなときの差がくっきりはっきりするんですよ。時には4時間ぼーっとテレビ見てるだけ、なんてことにもなってしまうと。そうなると内容云々よりも見るもの・読むものがあるってこと自体が「有り難い存在」になってしまうと。確かにねぇ。四六時中泣いてばっかりだと心身持たないしねぇ。じっちゃんごめん。

 ちなみに読後の感想聞いて回りましたが、私と同世代のいとことかには大受け。一人には「帰ってから買う」との言を引き出しました。やったぞみんな(誰に言ってる)。一方平均五十台の叔父や叔母の反応は「面白くもなく、つまんなくもなく・・・」といったところ。とはいえワイドショーネタ等にはくすりと反応する所もあった模様。以上ご参考に(だから誰に言ってる)。

 てな訳で当初の思惑とは裏腹に、活躍予定だったPCが単なる重りと化し、重りと思われていた「絶望先生」が大活躍するという、喜んでいいのか悲しんでいいのかよくわからない結果と相成りました。んでは今回のまとめ。

 以上の検証を持ちまして、法事に持っていくとベストな暇つぶし道具は漫画に決定致しましたー。ぱちぱちぱち。

 いいのかこんなオチで。ていうかオチてねぇぞ・・・・・・あ、そっか。忘れてたわ最後に。いいのかそんな扱いで。

 じっちゃんごめん。安らかに。合掌。


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