「ボーアウト 社内ニート症候群」を写経しました(09/02/01)。

例の如く写経ついでに公開するというスタンスですので、誤字脱字や読みにくさ等はご容赦ください。もし問題等ございましたら修正するなり削除するなり対処致しますのでご連絡ください>関係者様御中。


■はじめに

(p.7)
能力以下の仕事しか与えられず、関心が持てずに退屈している人は−−−逆説的なことに−−−精神的にその状態を保とうとする。
だが、その結果、ボーアウトに苦しめられることになる。

次の問いで、あなた自身、あるいは知り合いがボーアウトの状態にいるかどうか確かめることができる。ひと月のうちに何度もそうゆうことをしていたり、感じていたりした場合は、番号を○で囲んでほしい。

  1. 仕事中に私用を片づける
  2. 仕事が少なすぎると感じて退屈する
  3. 時々、実際には何もしていないのに仕事をしているふりをする
  4. 別に忙しくなかったのに、退社した後、すごく疲れを感じる
  5. どちらかといえば今の仕事に不満だ
  6. 仕事に意義を見いだせない
  7. その気になればもっと早く仕事を終えることができる
  8. 本当は何かほかのことをしたいのだが、収入が減るからと転職をためらっている
  9. 仕事中に私用のメールを同僚に送る
  10. 仕事にあまり興味がない

四つ以上○をつけた人は、ボーアウトになっているか、またはその予備軍だ。

■第1章 ボーアウトとは何か?

(p.26)
−−−この契約もとれるだろう。でも、駄目でもかまうもんか。

(p.27)
同僚が熱中している企画も、彼らにとっては別世界の出来事だ。たとえば、とても面白いという触れこみで上司から何かのプロジェクトを命じられるたびに、「こんなものを本当に面白いと思っているのか?」と内心でびっくりする。そして、まったく関心のないことに何時間も使うのかと思ってうんざりするのだ。

(p.33)
時間はいっこうに過ぎようとしない。時計を見る−−−今、午後の一時四十五分。思案にふけり、自分の世界にひたる。ひょっとして一分は六十秒じゃないんじゃないか?もっと長いのでは?うん、きっとそうだ。だって一分が一時間に思えるもの。秒針は動いちゃいるが、こんなに遅いなんて変だ……。

■第2章 ボーアウトの8つの「裏技」

裏技1 書類でせっせとカムフラージュ
裏技2 滅私奉公パフォーマンス
裏技3 短期集中でやっつける
裏技4 ローラー作戦で引き伸ばす
裏技5 まわりの人の仕事も進まないようにする
裏技6 holーーー仕事を家に持ち帰る
裏技7 「私はバーンアウト」と自己申告
裏技8 意味もなくガタガタ音をたてる

(p.44)
ある社員が、金曜日の午後に顧客をメールに送った。プロジェクトの提案だ。彼は最後にこう書き添えた。「もし何かご質問や変更希望がありましたら、どうぞご連絡下さい。午後三時以降には席におります」。
だが送る直前、これを消し、「どうぞ良い週末を」と書き換えた。なぜ彼はそうしたのか。もうおわかりだろう。

(p.47)
たとえ上司といえども、やる気のある部下がどんな仕事を持って帰っているかを調べることはできない。それに、そもそもそれは大事なことではない。重要なのは、体裁が良いこと、会社に対する貢献と関心をアピールできることなのだから。

第3章 ボーアウト・パラドックス

(p.62)
現実は違う。退屈することは、ちょっとしたストレスより、はるかに耐えがたいものだ。退屈すぎると私たちは不満を感じ、挫折感を覚えるからだ。

(p.63)
ボーアウトの裏技とは、まわりをあざむき、仕事で燃えつきているように思わせるためのものだ。だがここで忘れてはならないことは、これらすべてが本人には何の役にも立たないことだ。

■第4章 ボーアウトの「本当の原因」

(p.71)
どんなに面白い仕事でも、職場がいづらければ意味がない。ボーアウトに襲われるのは時間の問題だ。
その反対に、職場がなごやかでいい人ばかりでも、興味の持てない仕事をしなればならないとなれば、やはりうまくいかないことになる。

(p.73)
ボーアウトの人は、上司の反応が心配なのだ。部下が退屈していると知って喜ぶ上司はいない。おまけにそれを上司である自分に対する暗黙の批判だと感じることが多い。そこで上司の目から逃れるため、問題解決の話し合いを避けるために、裏技を使う。

(p.75)
退屈な仕事をする気はせず、かといって問題解決のために話し合うことも、状況を根本的に変えることも望まない。解雇されるかもしれないと思うと、このままだらだら働いて不満をかこっているほうがましな気がするのだ。

■第5章 ボーアウトの症状

(p.82)
といったからといって、社員がインターネットをやっている時間や送るメールの数などをチェックするようにと、会社側に勧めるつもりはまったくない。信頼関係にひびが入るからだ。これはボーアウトを防ぐための方法としてすぐに考えつくものではあるが、勧められない。

(p.88)
ボーアウトが引き起こす心のトラブル
タイプ1 倦怠感
くたびれて、しぼりつくされた気がする。
タイプ2 イライラする
気がたっているのは、仕事の不満を引きずって家に帰るからだ。
タイプ3 やる気が出ない
たいした仕事もしなかったのに、帰宅後は何もする気になれない。
タイプ4 内にこもる
不満のとりこになり、不愉快な体験にじっと堪えている。

(p.91)
ボーアウトになった本人は、心の中で感じ取るさまざまな症状を、最初のうちは意識から押しのけているが、時間がたつにつれておかしいと自分で気づくようになる。ボーアウトの問題は、仕事をしていないときでも不満に感じるようになることだ。つまり、不満を家に持ち帰る。そして本来的な落ち込みが現れる。

(p.92)
ボーアウトは顧客に影響を及ぼす。つまり顧客が不満になるのだ。
ボーアウトはサービスの悪さという形で現れる。ボーアウトにかかっている人間は、顧客にまったく関心がない。これはいささかもふしぎなことではない。

■第6章 ボーアウトになる人 ならない人

(p.99)
役員のような地位の高い者は、しばしば個室を持っている。だから、そこで何をしているか、よくは分からない。もし孤立しているなら、そして何をしているのか想像がつかないようなら、たぶん彼は何もしていない。上層部の間でさえ、働きすぎからくるストレスは過大に語られるのだ。

(p.106)
もし、やる気がなく、期限が迫っていなければ、彼らはあっさり先に伸ばす。あるいは巧みに人に押し付ける。したがって、デスクワークをする人たち、つまりホワイトカラーはボーアウトにかかりやすい。自分で期限を決定できる場合には、さらに広い範囲で裏技が使える。

■第7章 ボーアウトのさまざまな段階について

(p.118)
どうか気をつけていだだきたい。不満でもそこそこやっていけるからといって、まったくボーアウトにかかっていないということにはならない。

(p.122)
ウジ虫−−−深く静かに潜行する人
ウジ虫は、たしかに会社にいるのだが、目に見える業績はない。長い休暇を取っても誰も気にならないし、代理をおく必要もない。引き継ぎが必要なことなど、何もないからだ。
ある日会社からいなくなっても、誰も気にとめないだろう。気づくのは会計課だけ。それも、無駄な出費がなくなったという意味で。

■第8章 「見せかけの解決策」は役に立たない!

(p.129)
では、望み通りのひまなポストを得られた場合、いったい何をして過ごせというのだ?鼻でもほじっていろと?
どんな人でも、無能だと思われるのはつらいものだ。おまけに、職場で働かずに過ごすなどということはできない。
もちろん裏技を使ってしばらくの間なまけて過ごすことはできるだろう。けれども遅かれ早かれ、不満がツケとなってやってくる。

■第9章 ボーアウトに対抗する手段−自己責任

(p.131)
ボーアウトから抜けだすために力になってくれる人はたくさんいるだろうが、最終的に解決できるのは、たったひとり−−−あなただけということだ。ドイツのことわざにもあるように「幸福は自分が作り出すもの」なのだから。人に頼るより、まず自分自身に目を向けよう。

(p.133)
もちろん責任を取れないケースもある。たとえば、転職できないとか、ほかの選択肢がない、あるいは会社側の圧力を恐れてトラブルを人に話せないなど。
だからこそ、私たちは企業の責任を問いたい。企業には、従業員がきちんと責任をとれない場合には支援する義務がある。従業員が最終的に自分の責任において行動できるような組織であるべきなのだ。
だがそうはいっても、やはりひとりひとりがまず自分で責任を取る覚悟をすることが前提だ。企業は必ずしもその責任を果たそうとはしないからだ。そうなったらいったい誰がやる?そう、あなたしかいない。

(p.137)
ボーアウトになりやすい状況について、私はよく知っているけれど、実際になったことはない。この問題についての私の答えはこう。
仕事を変えるか、あなた自身を変えなさい。
グダグダいわないこと。
そして打つ手がなくなったら、独立しなさい!

■第10章 「見返りを得る」−ボーアウトの治療法

(p.143)
見返りを得ることはボーアウトの予防になる。また、すでにかかっている人にとっては、克服するための手がかりとなる。だが、ここで言っておきたいのは、それだけでなく、ボーアウトの発生そのものを阻止するうえでも役に立つことだ。
サラリーマンの目標は、見返りをできるだけ多く手に入れることだ。けれども、ここでご注意。どうか収入ばかりを重視しないように!収入もほかの二つ(時間/やりがい)とまったく同じウエイトで考える必要がある。

(p.147)
今の仕事が、あなたにとって意義があるかどうかが問題なのだ、そのとき次のように自分に問いかけてほしい。
「私は本当にこの仕事に興味を持っているだろうか?」と。
興味があれば、やりがいを見いだすのはやさしい。だがこの重要な問い、自分の仕事に本当に興味を持っているかという問いは、残念ながらしばしばなおざりにされている。

(p.152)
最後の手段はむろん退職を願い出ることだ。だがその前に、あらゆることを試してみたほうがいい。さもないと新しい職場でまたぞろ同じことのくり返しになってしまうかもしれないからだ。

(p.156)
仕事の不満を家に持ち帰られて喜ぶ家族はいない。しかもそれで一番損をするのは、誰でもない、あなた自身なのだ。

(p.158)
勤務時間中に仕事をもらう努力をしよう。
こう聞くと「情けない……」と思う人がいるかもしれないが、ボーアウトの人間は、「私にも何か仕事をください」と勇気を出して言わなければならない。
くり返すが、何もしないでいるのは、はじめのうちこそ魅力的かもしれないが、いずれ危険な悪循環に陥ることを忘れないように。
はっきりと口に出して要求すれば、あなたは仕事を得られる。ただし、なにがなんでもボーアウトから抜け出そう、裏技をいっさい使うまいという覚悟が必要だ。

(p.167)
どんなことにやりがいを見いだすかは、人によって違う。
自分の内心の声を聞こう。他人の声ではなく。仕事に対する態度を考えるのは、重要なことだ。はなからいやいや仕事に行くようなら、当然あなたはやりがいを見いだしていないことになる。

■おわりに

(p.172)
第一に、意義のある、やりがいのある仕事を求めよう。
第二に、仕事に対して十分な報酬を求めよう。
第三に、よい雰囲気のなかで楽しく働ける環境を求めよう。


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