めんどくさいのは最初だけ。


 はじめにおことわり。今回かなりWindows環境限定。すまんね>他機種な人。

 基本的に平日・休日を問わず、確実に1日12時間はパソコンに向かう生活を送っている私ですが。コラそこダメ人間ゆーな。パソコンなけりゃわてら野垂れ死に必至やっつーの。

 でまぁ長時間パソコン向かうことになりますと、ちょっとした動作のひとつひとつでさえも気になって仕方がないなんてこともありまして。

 例えばマウス。私これがキライでしょーがないんですわ。キーボードのホームポジションから手離すこと自体ウザく感じてしまう人種ですので、いちいちマウスでポインタつんつんなんてやってらんねーんですよ。腱鞘炎が結構シャレにならないレベルで悪化してるので長時間マウスを握ること自体、すっげー苦痛ですしね。最近マウスからトラックボールに転向して手首に関しては随分とラクになったんですけど、それでもできればできるだけマウス操作は避けて通りたい、ていうのがわすの本音。

 ですので、いかにマウスを使わずにすむアプリを選ぶか、というのはキーボード使いにとっては避けて通れない道なんです。で、そこで登場するのが「ファイラ」なるソフト郡。え?それ何よ?って方は要はエクスプローラーからの置き換えソフトみたいなもんだと思ってくだされ。

 実は正直な話、私自身、つい最近までキーボード使いでありながらファイラに関しては全くノーマークでした。えぇ恥ずかしながら。ファイラって、どちらかというとWindows普及以前までの「過去の遺物」的なあるじゃないですか。あくまでイメージだけとはいえ。でも実際に触っててみたところ、ちょっと目からウロコもんのインパクトがありましたね。へぇ〜、こうやって進化していってんじゃん、てな感じで。

 今私が愛用しているのはだいなファイラー。基本的な操作は全部キーボードから1キーor2キーで操作できますし、どうしてもマウスいる時用にドラッグ&ドロップも採用されているってのがお気に入り。

ファイラ自体、死ぬほど種類ありますので興味ある方はVectorのファイル管理各種ファイラ当たりを漁ってくだされ。いろいろあるから。

(ちなみにだいなと共にキーボード操作ソフトとして外せない存在になってるのがCraftLaunchねこぽい。前者が単独でのプログラムランチャー。後者がウィンドウのサイズ変更や移動をキーボードでできるソフト(こちらはシェアウェア)。どちらもすっかり手放せないソフトになってます。興味ある方はこちらもお試しを。

 さて。ここまでイッキに書いてみましたが、そろそろ不満に思われる方もいらっしゃるのではと。ファイラーはわかった。キーボード重視ってのはわかった。でもそれがPalmとどう結びつくねん、と。

 まぁまぁ焦りなさんな、物事には順序ってーのがあるんですから。忙しい忙しいとあたふたしてるよーなご立派さん、はどーせこの時点で読むのやめて他所いってんだからさ。お互い暇なんだから焦らずいこーぜー。え?てめぇと一緒にすんな?そらすんません。

 で。

 このファイラー、キーボードだけで操作できる他にもこんなメリットがあって。

 Windowsにはつきものの(そして時には他OSから叩かれる対象となる)拡張子連動。ファイルをダブルクリックしたとき、ファイル名の末尾が「html」ならばIEが、「xls」ならばExcelが自動的に立ち上がるあの仕組み。これはこれで便利なんですが、時によってはこれがウザくてウザくて思わずマイクロソフトの本社乗り込んで建物に火つけたくなる衝動に駆られることもあったりするんですな。え?無い?私ありますけど。

 例えばCSVファイルを普通に秀丸で開きたいだけなのに、ダブルクリックしたらExcelが立ち上がってうきー!ってなったことって1回はありませんか?おまけにExcelのCSVの扱いって極めて粗悪ですから使い物になりゃしませんし。こんな感じで、拡張子があるばかりに複数のソフトでひとつのファイルを使いまわすのに不便って自体は、結構な割合で存在します。

 で、この点に関してもファイラ使うとかなりラクになるんですよ。私の場合、用途に応じて普段テキストエディタ3種類位使うんですけど(インストールしてあるソフト、エディタだけで7つか8つ(笑))、エディタに予め外部コマンドとしてエディタを設定しておけば、SAKURA使いたいときは「E」、Oedit使いたいときは「O」、Vim使いたいときは「V」みたいな振り分けが瞬間でできると。これが非常にありがたいです。

 で、これと同じようなことがPalm関連のファイル扱うときにも出てくるんですわーね。はいはいはい、こっからいよいよメインですよー。居眠りしてないで起きなさ〜い。授業かよこれは。

 Palmで取り扱うファイルはプログラムそのものの「PRC」、そしてデータを表す「PDB」。この2種類しかありませんと。で、この2ファイルはいずれも拡張子連動でPalmDeskTopに振り分けられてると。これらのファイルはダブルクリックするとこれからインストールするファイルとみなされ、PalmInstallが立ち上がる仕組みになってますよ、と。

 でもさ。特にコアに使えば使う人程、インストール以外の用途にも使いたいじゃない。外で作ったDoc文章やJFileデータをひっぱり出したいとか。一旦作ったPDBに再度修正かけたいとか。そんな時にわざわざ専用のソフト立ち上げてから「ファイル」の〜「開く」の〜、ファイル選んで〜、なんざめんどくさくてやってらんねーっての。ドラッグ&ドロップ?だから言ってんじゃん、マウス使いたくねぇって。さくっと開いてさくっと作業したいじゃんと。どうにかならんかと。

 なるんですよと。ファイラ使えば。なんかジャパネットタカタの怪しい宣伝マンみたいですな私。まぁいいや。

 例えばDOC文章。予め外部コマンドにDocReaderを登録しておく。で、それをCTRL+F7に割り当てておく。一度登録しておけばファイラから対象のPDBを選択した状態でCTRL+F7を選択しておけば、いつでもCTRL+F7一発でDocが編集できる。

 すんばらしーぞー。一度味しめるとやめられなくなるぞー(笑)。

 で、同じよーな手法でJPG→PDB変換、CSV←→PDB相互変換、さらに知恵絞れば対象ファイルをPerlの自作スクリプトで変換後PDBに再変換、なんて離れ業(?)も1キー一発でできるようになってしまいます。だいなファイラーでの設定例を別ファイルにまとめておきますのでご参考に。外部コマンド登録機能やマクロ変換機能はたいていのファイラに装備されてますから、別のファイラ使う時には適時読み替えてな(笑)。あとどう使うかは使う人ののーみその柔らかさ次第っす。

 ただひとつだけ気をつけておかなきゃならないのは、すべてのソフトがファイラで操作できるとは限らないということ。コマンドラインでの起動オプションが設定できること、というのが条件になります。まぁたいていの場合は(特に優れたソフト程)コマンドラインで起動できるんですけどね。PiloWebにもあるぞ。知らないって人はREADME読め。この点だけは注意。

 という訳で、ちょいと今回、特に初心者さんには敷居の高い文章になっちゃったかな、とも思うんですが。

 ただ、こうゆうノウハウの存在を知って、それをサルマネでも十分だから真似してみること、これが初心者から中級、上級者にクラスチェンジには必須の作業だとも思うんだよな(事実、私だってえらそーに書いてますけど、これだってサルマネだもんね)。やりもしないで眺めてるよか、失敗上等で特攻する方が後々の力には絶対になる。これは間違いないことであって。

 「今回難しいなぁ」と思った方であっても、「ラクするためには苦労は厭わん」「1秒でも迅速に」、このあたりのキーワードに惹かれた方は、ものはためしでチャレンジしてみて欲しいっす。ダメならダメでそれも経験になるしね。

 まぁ結局は「とりあえず試せ」つーところですかね。原点か。

 自分で言っててもちょいと耳が痛いけどな。あかんやんそれ。


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