2000:10大ニュース。
あい、つー訳であっという間に2000年も残すところあと数日てなことになってしまいました。相変わらずだけど月日経つのって早ぇなおい。
つー訳で「去年もやったから」という実に安直な理由で、今年の10大ニュース、独断と偏見を多分に含めて書いてみました(ちなみに去年の10代ニュースはこちら)。 んでは順番に。
10〜8位.該当なし。
いきなりかい(笑)。ちっとも10大ニュースじゃねぇぞというツッコミはさておいて。
いやね、これ書くに当って今年1年分のちょっとだけニュースを読み返したんですけど、案外大きいの取り上げたらこれくらいの分量なんだなぁ、というのを感じましてね。技術面では音声発信の手法というのが一段落して「次の爆弾待ち」が続いているということや、後程書く理由とかで、いまひとつストリーミングが爆発的な影響力を及ぼしていない、ということがあるような気がしてます。
7位.相次ぐ新規立ち上げ→自然消滅サイクル。
ま、去年もこれは取り上げましたけど。今年もいっぱいサイト立ち上がりました。その一方で、いっぱいサイト潰れました。
この傾向はおそらく来年以降もずーっと続いていくんだと思う。こうゆう淘汰を 繰り返していくことで、全体のレベルが上がるのであれば、 私は歓迎です、この傾向。
6位.FMC「日刊FMC」立ち上げ。
他のインディーズサイトでは絶対にできないと断言できるFM-MONDAY CLUBの毎日更新。まぁ確かに単純な遊びではなくって「お仕事」「戦略」というのが絡むからこそできることなんだと思います。が。
これを案外無視できない理由として、もし将来的にストリーミングが普及したとしたら、大半のリスナー層の要求ってのはこうゆう更新期間の短縮化、に向かうであろうことは想像に難くないんですよね。
これが個人サイトであれば「自分の作れるペースで」という伝家の宝刀が使える訳ですが、FMCのようなサイトになってくるとそれ以外の要因が絡んでくる。この辺を(自分の体力も含めて)どこまでやりくりできるか、が成功のカギ持ってるのではないでしょうか。
日刊続ける事で、できることの限界が把握できる、ってことは意義ありますね。
5位.MP3メディアの浸透
なんで今更これをここに、という声もあると思うんですが。
もはやMP3って完全に普及したというか、枯れたという表現でもいいのかな。そこまでもう広まった、というのがあるんですね。MP3が復旧したことで、MP3ウォークマン、カーオーディオ、CD-RW読み込み対応プレイヤー、PDAのMP3再生機能といった感じで、MP3がパソコンの世界を完全に飛び出した。これが大きいです。
まぁよほどの事でもない限りは今のMP3が勢力を落とすことはないと思います。そろそろウチもMP3の提供情報調査みたいなこともやらなきゃいけないかな?
4位.異分野からの音声提供参入
個人的にはこれがイチバン嬉しかったこと。
今までは「ラジオが好き」→「じゃあ自分達で作ろう」というサイトが大半を占めていたのですが、今年に入って「○○○○に関して何かやりたい」→「ラジオという伝達手段がある」→「じゃあやろう」といった、目的主導型のサイトが出てきた、これは非常に大きなことだと思います。
既に取り上げさせてもらったpannya's電脳生活分室別館ラジオブースもそうですし、あと既にいくつか他のサイトも見つかってますし(こちらは来年のネタにでもできれば)。
ラジオラジオ・・と妙に閉じた世界を構築するのではなく、むしろもっと外の世界から、ガンガン殴り込みかけてきて欲しい。あわよくばこれまでラジオという物が必然的に持ってた価値観みたいなものまでブッ壊す、ここまでいっちゃってもいいと思ってます。
3位.攻め続けたくりらじ。
「今年1年で最も成長率が高かった」という意味でMVPを決めるとするならば。やっぱりClick R@dio〜くりらじ〜でしたね。なんだかんだ言いつつ1年間振り回されっぱなしでした。1年で2回の大幅な編成変更。めまぐるしく変わる企画構成。便乗サイト泣かせだっつーの。
「なんか作る!」という内包的なパワーと、それを実現に向かわせるスピードはここがずば抜けてたんじゃないかな。この1年で「追う立場」から「追われる立場」になっちゃった典型例なんじゃないかと。
ただその分、今後はリスナーからの質的な突き上げは更に厳しくなることも予測できます。その意味ではプレッシャーは今年とは比較できない位きつくなるかも。これを跳ね返せるかが、来年の課題になるのではないでしょうか。
2位.JASRAC、ネット配信の草案決めるも穴だらけ
さーてこっからは毒入るぞー。逆MVP、JASRAC。てめぇら全員今すぐ腹かっさばいて死ね、って感じで。
著作隣接権に関するあまりもの無頓着さ、「金払ってもいいから使いたい」と思う側の欲求をこっぱみじんに打ち砕くサポートの皆無、どことってもJASRACのいいところって何一つでてこなかったな、というのが感想です。あーあ、やっぱお役人様ってバカばっかりなんですね、と愚痴のひとつでも言いたくなってくるのですが。
それでも著作隣接権とかはその典型なんですけど、JASRACが間に入って草案まとめる位のことをやってくれないと、この問題って永久に解決しないよ。全員が全員著作権ドロボーになりたい訳じゃないんだし。そこら辺ちゃんとしなきゃいけないんじゃないの?てめーらプロだろ?いつまでもトーシロにボロクソに言われてんじゃねぇよバカ。
1位.遅々として進まぬ回線高速化
むかむかむかむか。なんでこうNTTの動きってとてつもなくノロいんかなぁ。牛歩の如くってこれは牛さんに失礼だよいい加減ちゃっちゃと動けこのクソデブ(以下2千字分の罵詈雑言省略)といった感じで、NTTの悪口書き出したらそれだけで年末年始休み終わっちゃいそうなんでやめときますが。
やっぱ遅すぎましたよ、高速回線の普及進捗。気軽に音声や動画扱おうと思ったらISDN程度のバケの皮回線なんかじゃ使い物になりません。「電話代気にしなきゃならない」「ぷちぷち音切れるのガマンしなきゃならない」なんて状況がある限り、気軽にリスナーがソトリーミング楽しむ状況なんてやってこないんだって。
ホントこの点に関しては今年はガマンガマンの年でした。ストレス溜りまくり。いかんよ、とっととこうゆうバカな状況は過ぎ去ってくれなきゃ。
やっと来年かな。xDSLやCATV、光ケーブルが全国展開というニュースがちらほら飛び込んでくるようになってきて。ようやく蜘蛛の糸が降りてきました。早く昇らせてくれぇ。ホント切なる願いですこれは。
とまぁこんな感じかな。
総括してみると、今年ってことストリーミングに関しては作り手にとっても聞き手にとっても「ガマンガマン」の年だったんじゃないかなと思ってます。
つーことはあんまりいい年ではなかったのかもね。
去年までは「あんなことができる」「こんなことができる」と目輝かせて将来に望みを託せたものが、今年になって「実はこうだった」「やっぱりこうだった」みたく現実を見せ付けられた、そんな感じだったのかもしれないです。まぁ夢の世界から目ェ覚まさせてくれた、という意味では意義はあったと思うけど。
来年当たりからは、技術面でもコンテンツワークでも、理想と現実のせめぎあいてのが随分と増えるんじゃないのかな、なんてことを思ったりしています。そうゆう意味では今まで以上に「実力」てのが重視されてくるようになるかもしれませんね。
各種大手企業がストリーミング(特に動画)に興味を覚え始め、諸外国からも日本向けに配信してシェア取ってしまおうなんて動きもある。望む望まないに関わらず、地域・規模・資金なんか関係ない「実力だけが頼りの殴り合い」がいよいよ始まる。
そうなれば面白いんよ、絶対に。結果的には「金あるヤツが勝つ」になっちゃうかもしれないし、その逆になっちゃうかもしれない。でも、どう転ぶにせよ、受け手側の取る行動はあくまで「面白いヤツを選ぶ」というシンプルな結果を選択しますからね。誰が貴重な時間使ってつまんないもん選ぶかい。全く予測できないけど、考えただけでも結構ゾクゾクするものがある。
つー訳で、この辺に来年への希望を抱きつつ、もうしばらくはISDN回線で細々とチェックしていくことにしましょうか。もうちょっとの辛抱だいっ。
作り手の皆さんも、あと少しの辛抱だぞい。その内「気が付いたらいつの間にかリングの上立ってました」てなことになるのは確実だから。今のうちに殴り合える体力つけておけ。
んでは皆さん、よいお年を。