エセ講師の講座体験
ピピピピィ、ピピピピィ、ピピピピィ。
ぷち。
う〜〜〜朝かぁ・・・。なんでこんな土曜の朝に起きなきゃいけない んだよ・・・仕事でもないのに・・・あ、仕事か。
つー訳で眠い目をこすりつつ行ってきました勉強会。経緯は 「エセ講師誕生」参照のこと。
で、実はこの日の前々日までな〜〜〜〜〜〜〜〜〜んにも準備 してなかったんですよ。単純に仕事が忙しくて準備の時間に割けなかった というのもあるんですけど、家に帰ったら帰ったでCSの洪水に 埋もれてまして(笑)。大体ここの文章自体書いてないのに、 事前準備なんかできる訳ないじゃん。逃げるな。
このままじゃさすがにヤバいだろ、と前日の午後、仕事の合間に、 というよりは準備の合間に仕事する形で資料作成しました。
どこぞからサンプル的な固定長ファイル及びCSVファイルひっこ 抜いてきて、集計とか抽出とかの簡単なスプリクト書いて。 同じようにどこぞから簡単なCGIプログラムひっこぬいてきて 動作確認して。どれしゃべってどれ捨てるかの簡単なカンニングペーパー 書いて終了。
・・・こんないいかげんなもんでいいんだろうか、我ながらいいかげん だなぁとは思いましたが、何せ時間なかったんで、作るもんだけ作って あとは当日考えながらやろうと決め込むことにしました。
あ、言っておきますが基本的に人前で喋ろうとした場合、 これやると十中八九ハズすんで、機会があるであろう人は覚えておくように。
え?じゃあまるで私が素人じゃないと?
心配しなさんな、今から散々失敗談話してあげるから。
さて、とりあえず自社に着きました。すでに何人かの人が先に 着いてましてぼけ〜っと開始を待っています。
「今日も暑いですね〜」「眠いですね〜」などと世間話をしつつ 資料のコピー開始。ついうっかりして自分が見る専用だったはずの カンニングペーパーも人数分コピーしてしまう。ま、いっか。 そのまま渡す。
ちなみにこれ。いいんかこんなの渡して。かなりいい加減だぞ。 しかもかなり間違ったこと書いてるぞ。 Perl使いの方はこれご覧になって間違い探しをすると、自分の 実力がわかってなおお得です。いいんか、そんな安易な逃げして。 (ツッコミは己でやってください。メールで知らせてくれなくて いいです。しくしく、いいんだどうせ粗忽者さ。)
本題に戻す。ある程度人数集まってきたので始めることにしました。 一応冒頭で「今までにPerlさわったことない人どれくらいいます?」 と聞いてみる。出席者10人中9人。そりゃそうだろうな。 既にPerl触ってる人はわざわざ土曜の午前に会社来ようとは思わない だろうし。自由参加ですしね。
これらの人がこの講義終わった後にPerl触ってくれるようになるかな、 を目標にして講義開始。
まずはあらかじめインストールしておいたマシンで実際にPerlを動かし、 「こんなことできるんですよ〜」的に紹介。とりあえずは「へ〜」的な 第一声をもらう。
動かしてる途中でこうゆうツッコミが入ります。 「でもこれだったらEXCELとか作ってもいいよね。」 とりあえず返してみます。「ええ。でもEXCEL重いし落ちるし。 UNIXじゃEXCEL使えないでしょ?」「あぁそっか」とりあえずは 第一のツッコミ対処完了。
ちなみに私はEXCELにもPerlにも固執しないようにしています。 要はその時々で使えるもん使えばいいじゃねぇか、その程度の考えです。 (これが技術実力上がらない原因の一要素かもしれんが) PerlインストールされてるWinマシン探すより、EXCELインストールされていない マシン探す方が難しい世の中ですし、それでできてしまえばそれはそれでよし。 逆にPerlならではの気楽さ、汎用性も使い勝手あると思いますしね。
そんな話をしつつ、要はPerlのプレゼンテーション話をしてました。 話のネタ的にマイクロソフトの悪口も散々言ってしまいましたが。 お客さんの反応は・・・あ、一応まだ付いてきてくれてる。よかったよかった。
じゃあ実際にPerl書くためには・・・ということで、各文法の解説に 入ったんですが。
これがねぇ、大失敗だったんですよ。もぉがっくし。絶対に10人中10人 理解できてないね。
原因は今を思うと実にはっきりしてる。前日に挙げたサンプルのプリント アウトと上述のカンニングシート、これを両方見比べて話進めちゃったんですよ。 案の定話の焦点が二転三転、しっちゃかめっちゃかになってしまいました。 やっぱカンペ渡してしまったのは大失敗でしたね。
結局話に筋がないからガンガン対象が入れ替わるんですよ。 ある人が質問する。私が答える。それに対して別の質問が飛ぶ。 また答えて別の質問・・・の永久ループにはまってしまいました。
しかも悪いことに、こん時もう私もパニくって「悪いしゃべり方モード」 に突入してしまいましたし。
私、パニくると無意識のうちに早口になっちゃうんですよ。でその 早口さに自分でついていけなくなってかみまくってしまうという悪癖持ってます。 (Radio13ゲスト出演時の放送お聞きになった方はおわかりかと。 まさにアレを懲りずにやってしまったんですね。)
実際、聞いてる人この時間帯は退屈だったと思うよ。実際2名ばかり 寝てましたし(そのまま寝かしておきました)。
結局は時間思った以上に費やしてしまった(約50分)割に、大した 内容も話すことができずに文法講座終了。「やっと終わった」とお思いで あろうお客さん。打ちひしがれる私。
ちなみにこの項の記述が思いっきり抽象的なのは、この時間の記憶がすっかり ブッ飛んでいるからです。
はぁぁ。深くため息。
でも、まだ講座は続きます。今回のメイン(だと客は思っている)、 PerlによるCGI。
こりゃ言葉で喋っても(客にとっても自分にとっても)ムダだな、と 判断したので、実際にブラウザ動かし、「ここをこうすることでこうなるんですよ〜」 的に解説。
・・・・あ。やっぱり食いつきが全然違う。さっきまで死んでた お客さんの目が生き返ってる。
そりゃそうだよなぁ。考えてみれば当たり前のことで、紙を目の前に うだうだ聞いてても、何も頭に入っていかないしなぁ。大体自分が そうだもんな。実際に動かしてみて、それでいい加減なりにも 理解はできるし。
結局文法解説自体、ムダ以外の何でもなかったなぁ、なんてことを思いながら ブラウザと口を動かしてました。
大体15分位喋って、勉強会講義終〜了〜。お疲れさま自分〜。
一応この後、「欲しい人はPerl実行一式とサンプルプログラム、全部 LZHに固めたから持ってって〜」と言ったら3人が自分のフロッピーに コピーしていきました。3/10か。まぁこんなもんかもなぁ。
さてと。長々と勉強会風景を振り返ってはみましたが。
まずは個人感からですが。単純に喋ることで「自分がどこまで理解できているか」 がわかるのは収穫といえば収穫です。喋りながら、正確にはごまかしながら 「あ〜ここよくわかってないなぁ」つー箇所が何カ所もありましたよ。 それはよかった。
ただし。それはそれで置いといて。
こうやって実際に講師役でやったにも関わらず、果たしてこれを休日の午前 潰してやることに価値あるのかって点にはいまだに疑問は拭えません。
こうゆう機会って、わざわざ休日にしなきゃならんことか?これが 業務として何らかの役に立つにせよ立たないにせよ、やっぱそれは 業務の中で完結するべき事項なんじゃないの?つうことを思うんですけどね。
確かに己の技術高める必要性は認めるけど、かといってそれが 休日、言ってしまえばプライベートの領域にまでずかずかと足踏み入れていい 理由にはならないと思うんだけどな。
幸いにもウチの会社の場合は自由参加になってます(私が文句言った 甲斐あったのか、かなり自由度高くなってきた。やりぃ)から、 行きたい時に行けばいいっつうことになる。極端な話土曜日に 自分の意志で会社に「遊びにいく」つうのはありだと思う。
でもいろんな話聞いてると「事実上の強制」「完全な強制」として こうゆう勉強会にムリヤリ参加させてる会社って自販機に群がる虫の 如く存在してるのが現実だよ。勉強会休むために許可や有給が必要な 会社っていっぱいあるもん。
ある程度の「会社が社員のケツ叩く」必要性を差し引いても、 やってるなりの効果って得られないと思うんだけどなぁ。 当の本人がヤル気なければ、何百回勉強会やったって意味ねぇって。 逆言えば、ヤル気あるやつ、もしくはヤル気なくったってできるヤツは 放っておいても勝手に覚えてく。
だったら、義務一辺倒の勉強会なんかやめちゃって、休みは休みにする。 仕事や実力の評価は、それとは別に冷徹に決めちゃう。それでいいんじゃないの? 会社も社員も負担減ってシアワセ。これじゃダメ?
じゃあ本当にできない人のフォローはどうすんの?っつうツッコミも あるんだろうな。でもさ、冷たい言い方だろうけど、自分で覚えようとも しないヤツが人から何聞いたって一緒なんじゃないの?
そんなこと考えてしまうんですけどね。教えるにせよ教わるにせよ、 なかなかに難しいもんだぁね。