イベントに行ってきたよ


*本来にっき向けに書いた文章なのですが、思いのほか長くなってしまったのでこちらにシフトチェンジです。幾分まとまりが無い文章ですが、いつものことなので諦めてください(こら)。


 9月3日(土)。

 この日東京にてXP祭り2005が開催されました。日本唯一にして最大のXP専門イベント。関心が無い訳がありません。XPなくしてソフトウェア業界に未来なんか無い!

 という訳で。行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Zくんをかぶるわたし

 Zくんをかぶりに。なんでやねん。姑息な手使ってすまん。

 まさかまさかXP祭りが@niftyのイベント、BBフェスタin名古屋と同一日に行われることになるとは。XP祭りの日程を知った時には既にBBフェスタの優待券申し込み&知人とのスケジュール調整済だったものですから、散々迷った挙句・・・・ごめん嘘ついた。比較的さっくりZくんを選びました。XP関係者御中の皆様重ね重ねすまん。

でまぁちょっとだけ愚痴っておくと。もしBBフェスタ名古屋とカブってなかったとしても、XP祭りには行ってなかったよーな気がします。今の私には吸収力が無いんです。ボロボロになったスポンジ。情報自体は後でいくらでも追いかけられるので、今はとにかくバカに徹して吸収力リカバリしないと、といったところが理由になりますな。という訳ですいませんがこの方面に関しては少し長い目で見て頂けると幸いです。

 という訳で以下思い出しつつつらつらと。記憶頼りなので幾分主観交じってるとは思いますが。

 開場時間10:30頃に会場に着くと、既に入口前に結構な数の待ち行列が連なっておりました。優待券があったので自分はそれ程待つことなく開場入りできたのですが、入場後の流れは明らかに二分されてましたね。

 第一の流れは、この日のメインプログラム、眞鍋かをりトークショーをなるべく前で見るべく整理券配布を虎視眈々と狙う人達。そして第二の流れ。開場の隅っこの隅っこで細々と(?)切り盛りされているデイリーポータルZ(以下DPZと表記)ゾーンに殺到する人達。

 割合的には7:3。そしてもちろん私は後者。いいんだよそれが目的なんだから。

 まずは一番の目的であるかっこいいワニTシャツ(サイト見てないと絶対に意味不明)をゲットして特典ガチャガチャへ。「じゃあこれで」と素の100円玉渡されたのにはびっくり。ガチャガチャひかずに持ち逃げした方が明らかに利益率高いんだろうなぁと思いつつも素直に投入・・・・・よし、べつやくさんのキーホルダーゲット。

 それじゃあ次の目的、生デイリー(普段サイトでやってるようなことを特製ブース(または隔離スペース)で実演してくれる)のコーナーへ・・・・・・あれ?スケジュール表によればWebマスター林さんの缶バッジ作成ってなってるんだけど・・・・・・林さんがいないぞ?ヨシダプロさんがリクエストに応えて絵描きやってますぞ?あれあれぇ?

 理由は11:00近くになってようやっと判明します。

「あ、林さん来たみたいですよー」
「こっちこっちー」
「すいませんー遅れましたー」

 遅刻かよ(笑)。そんな具合な和やかな雰囲気。ていうかボスの遅刻が喜ばれる&ネタになってしまうってのはDPZならでは。

 11:00を超え生デイリーは「DPZ第二の河原」ことエアギター宮城さん登場。颯爽と演技を開始したのですが・・・・・・・。

 ヤベェ。他の人がどう思うかはわからないのですが、少なくとも私的には超ド真ん中のストライク。窒息するんじゃねぇか的な勢いで爆笑してました。なんでこんなにおかしいのか自分でもわかんない。説明不可能。でも笑えてしょーがない。その場にいた観客の中で私が一番笑ってたんじゃないでしょうか。

 10分位して(宮城さんが疲れたこともあり)トークを交えてのコネタ方式に切り替わったのですが。そこでよーやく我に返って周りを見渡してみて、そこでちょっとここの空気が妙なことになってるのがわかりました。

 生デイリーの特製ブース(または隔離スペース)は開場の右端のほんとーに端っこ。その隅っこで50人位の観客がエアギターを堪能(?)しております。

 そのお隣、我々から見て左側には中央ステージがありまして。そこではいわゆる世間一般的?なお客さんが、11:30から始まる眞鍋かをりの登場を今か今かと待ち構えている訳で。必然的に温度差を垣間見ることができます。右と左。暖と寒。中学の時に習った寒冷前線、温暖前線などといった単語が脳裏を過ぎります。意味忘れましたが。

 外から俯瞰してみたらさぞかし異様な風景だったことでしょう。会場全体の半分を占めるであろうメインステージで沢山の人達が退屈そーにしてるその片隅で、意味不明の催しがどっかんどっかん盛り上がってる訳ですから。マーケティング専門の人とかが見たら頭抱えるのが想像できます。

 だからなんでしょうかね。メインステージに陣取ってる人の中でも、位置的に生デイリーの風景が見ることができる人なんかもいる訳で。「なんかやってるなー」てな具合にこちらの方を凝視してる人なんかもいると。なんか半笑いしてますし。

 面白そうなのでちょっと視線を送ってみましょう。君もこっちにおいでよー。眞鍋なんかどーでもいいじゃん(ごめん)、こっちは楽しいよー。そんな具合に15秒位視線でラブコール。

 あ、目があった。

 ・・・・・・・・・・。

 ぷいっ。

 ・・・・・・・・・・。

 目逸らされました。向こうも我に返って誰もいないステージを凝視しております。俺はそんなもんを見に来たんじゃないっ眞鍋さんを見にきたんだっ。全身を使ってそう主張しておられるようです。

 えっと。その。なんだ。すまん>目があった人。

 とまぁこんな具合に、独自の空気で生デイリーは盛り上がっておりました(当り障りの無い表現)。住さんの似顔絵ショー、リクエストお絵かき、納豆ショーまで見たところで、足腰が悲鳴を上げたので一旦退却(なにせ約5時間立ちっぱ)。

 一旦お昼御飯を食べに中座した後は、体力温存のために常駐展示をぷらぷらしたり喫煙所でタバコふかしたり(冒頭のZくんもその時被った)。

 それにしても常設展も異様だったよなぁ。名古屋会場はスペースの関係で(要は狭い)、「さわるデイリーポータルZ」と「失敗展示の館」が裏表の形で1スペースに置かれていたのですが、余程ヘビーな読者でもない限り違いがわかりません。なんだよ割れなかった瓦って。こんなもん運ぶためにわざわざ東京から輸送費かけたのか。バカバカし過ぎるぞ(笑)。

 そういえば(こっから思い出したかのように)。ボケーッと休憩スペースで座って休んでましたら、何やら関係者らしき方(おそらく代理店関係)が隣のテーブルに陣取りまして。

「そっちどう?」
「午前はそこそこだったんですけどね。今はもうさっぱり」
「こっちも。全部デイリー(DPZ)に持ってかれてるよね」
「おそらく今いる客、ほぼ全員(DPZの)ステージ待ちですよね」
「じゃあもう今日はこのまんまだろうなぁ」

 うわぁあ。この会話幾分脚色を加えているのですが(実際はもっとダイレクトでした)、なんか実情を垣間見ちゃった感じ。

 この時点でPM3:30頃。眞鍋さんの午後のステージも終わったので、人入りも落ち着いた頃合なのですが、見事なまでに客層が二分しちゃってるんですよ。

 相変わらず人だかり(とは言っても混雑とまではいわない)ができてるのはDPZコーナー。他コーナーはぽちぽち。係員と客が1on1できます。それ位の格差ができてます。メインステージでは「セキュリティミニセミナー」とやらを、10人そこそこの客相手に一生懸命お姉さんが説明してますし。なんか哀愁漂う風景。

 とはいえ。DPZ(&主催の@nifty)にしてみたら決して悪い話ではないんです。

 論点はふたつ。

 まずはDPZという存在自体がこの手のイベント最大かつ永遠の課題、「客を家から引きずり出して会場に足を向かわせる」、釣りで言うところのエサの役割を果たせているってことですよね。

 言っちゃあ悪いですけどわてら客にしてみたら、BBフェスタなんて言ったところで所詮単なる企業宣伝展ですよ。普通の人が「眞鍋が来るんなら行ってみようかな。タダだし」と考えるのと同じで、DPZブースが無ければ私だって決して行くことなんか無かった訳ですし。

 実際の数は不明にせよ、少なくとも数百人単位の「眞鍋目当て」とは全く異なる客層を会場に足運ばせることに成功したということ。まずこれが第一の功績よね。

 そして第二の功績として「来た客の足を止めさせた」ということでしょう。下手したらこれによる会場全体に与えた功績って計り知れないかもしんない。

 想像してみなさいって。PM3:30。もしそこにDPZブースが無かったとしたら。そこにあるのは客もほとんどいない、単なる寂れた企業イベントですよ。閑古鳥が大合唱してる各ブース。ある意味地獄絵図でしょこれ(特に当事者にとっては)。

 でもそこに、DPZブースが一定数の客数を常に確保してくれて、そこから流れる形で他ブースにもちらほらとでも客が来てくれる。これによって少なくとも全体の「体面」は保たれる訳で。

 各時間帯の「最小入場者数」を食い止めてるのは、間違いなくDPZなんだろうなぁ、そんなことを考えました。もちろんこの辺りは専門の人達がもっと詳しく追っかけていくことなんでしょうけど。逆を言うならこんなことにも気付けない位ならそんなイベントやめてしまえと。

 って毒吐いてどーすんだ>俺。楽しみませうそうしませう。

 その後は購入した本を読みながらメインステージを待ち、一見普通なのに絶対に表には出せないプレゼンテーションを堪能したり、マスゲームしたり(全部白な位置に座ってました)。終了後の知り合いとの「感想戦」も含めて楽しい時間を過ごさせて頂きました。感謝感謝。はしゃぎ過ぎたのか次の日以降体調崩して寝込んだり不眠になったりしましたが、まぁそこらへんはご愛嬌または自業自得ということで。

 あとはまとめということになりますが。

 まず単純に、普段はWebを通してしか見ていないものを、実際にこの目で見たり触ったりできたってことが刺激になりましたねぇ。ただその一方で、これだけのもの(割れない瓦も含めて)これらのモノを集める/作るって作業はそれだけ地味の連続なんだろうなぁ、とも思ったり。やっぱモノ作るのって難しいのよ。特にそれで楽しもう/楽しませようとするなら尚更。

 あとは前に書いたことの繰り返しになってしまうかもしんないけどイベントからも感じられたポリシーの堅さですな。言葉には出さないものの「楽しませることは俺らがやる。お前等は金になることをやれ」的な主張を目にしたよーな気がしててね。単にデイリーポータルのイベントとして見てしまうと「あーこいつらバカだなぁー(誉め言葉)」で終わってしまうんですけど。俯瞰して見てみると、やっぱ表でも裏でも相当啖呵切ってるんだなぁと。

 そうゆう意味ではその視点に気付かせてくれた休憩室での関係者さんには感謝しなきゃいけないのかもな。盗み聞きしただけですけど。あかんやんけ>俺。

 とまぁそんな具合のBBフェスタ(事実上はDPZブース)レポートでございました。来年もあれば行きます。

 最後に当日撮った写真の中でベストショット。

 ん?

 「ん?眞鍋さん始まったかな?」と横を見る林さん。

 勝手にオチに使ってごめんなさい(しかも無許可)。


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