前にもどっかで見た気がするが


 えっと。はじめてSkypeを取り上げたのが去年の10月ですか。あれから1年。時が経つのって早いんですねぇ。初めてPCで「電話以上」の会話した時のことが昨日のように思い出せます。こうやって人は年老いていくのですかねぇ。

 何を庭の縁側で黄昏るよーな前フリをしとるか俺。

 Skype自体の戦略はeBay買収とかもありましたけどあらかた上手くいってるようでして。国内経済保護の為に中国やインドが国を挙げて規制に乗り出すなんてのはうまく行き過ぎている証明になるのかもしれません。日本においてはSkypeInがいつ実現できるかってのが現在最大の焦点でしょうな。はやく個人で手軽にSkype電話番号手に入れられないかなぁと待ち焦がれる今日この頃なのですが。

 じゃあこの1年でめっきりメールも携帯も使わなくなって、Skype一本槍になったのか?と問われると。少なくとも私自身に関しては去年時点とほとんど状況変わらなかったりしております。言ってる割に行動伴ってねぇじゃねーか。面目ねぇ。

 私自身にも問題あるんですがね。特に友人関係。鬱々状態続いて3ヶ月以上ロクにSkype立ち上げませんでしたし。致命的じゃねーか俺。だって人と会話できる状態じゃなかったし。それに友人全員がPCに詳しい訳でもなければ常時PCに張り付いてる訳でもありませんから。

 まぁこれは別に構わないです。機会ある度に布教していけばいいだけの話ですし。地道にだらだらと行くべ。

 それより深刻なのはやっぱこっちかなぁ。会社/仕事関係。今日の本題もこれなんですが。

 実はこの1年の間に会社PCにもSkype入れてID取って、取引先と連絡入れる際には簡単なSkypeの説明添えてID伝えたり、なんてこともやったんです。

 結果。通話履歴ゼロ(笑)。見事なまでに1回も反応ありませんでした。相変わらず外線内線電話が連日リンリン鳴り響いておりまする。うるせーったらありゃしねぇ。社内に目を向けてみても反応は全く同じ。何度かプロモーション(もどき)みたいなこともやってはみたのですが、これが想像以上に手強くて(^^;;;。

 Skypeの利便性やコスト削減(←上の連中が大好きな言葉)が認められるのは個人よりも法人だろ、位に思ってたんですがね。うーむ。見込み違いしてたのかなぁと。

 んな訳で想像(または妄想)を駆使して、「なんでSkypeが企業に受け入れられないのか」ってのをつらつらと書き連ねてみましょうか。当たってるかそうでないかは二の次。

・IM(含Skype)が会社で禁止されている

 まず思いつくのはこれかな。社内IM禁止率自体、倍々ゲームで増加してるのが容易に推測できますし。

 で、実は言うと自分ところもこのパターンなんですよね。セキュリティを理由に全面的に禁止されております。なので実は社内PCにSkype入れてるのも会社用ID取ってるのも立派な業務違反だったりする。わっはっはざまーみやがれ文句あるならクビにしてみろ。ここで言ってどーする直接言え>俺。

・会社自体はOKなのに、上司が認めてくれない

 これもありそうだなぁ。ディスプレイにWord/Excel以外の画面が表示されてただけで後ろから蹴りが飛んでくるとかね。なんだかんだ言いつつラクに効率的に仕事を回すこと=サボること、と認識してる体力馬鹿が闊歩してますから。ある種「上司の壁」って「会社の壁」以上に害悪な存在なのかもしれませぬ。

・トラフィック的に厳しい

 まぁこれは「致し方無い」パターンなんですが。ネットワーク管理の方の話では、やっぱりそれなりに帯域使ってしまうみたいでして。一人や二人ならともかく何十人何百人となると手に負えない、なんて悲鳴もあるみたい。

物理的にネット遮断済

 ごめんこれ特殊例だ(笑)。実例知ってるから笑えないけど。

 まぁこんなもんかな。で、ここまでは骨髄反射的というか、言っちゃなんですけど誰でも思いつくような原因だと思うんです。おそらく会社でSkype使えない理由の50%以上は上3つにあてはまるのではと(勝手に)推測してます。

 ただ。ここに来て、実はもうひとつ大きな理由があるんじゃねぇかなと。これ。

・企業がSkypeと(間接的に)敵対関係にある

 というのも先日こんな話を聞いたんですよね。

 某社向けにプレゼンテーション資料を作っていたところ、「Skypeという単語を使うな」というダメ出しがあったらしいと。その案件はSkypeが絡む訳ではない(例示的に出しただけ)のにそれでもダメだと。拒絶される恐れがあるから絶対にSkypeという単語を使うな、声にも出すなと緘口令がひかれたと。

 風の噂レベルな話なので信憑性は疑わしいと思います。が、一方で決して非現実的な話ではないと思うんですよね。というのもこの手の話は当事者よりもその周りが過敏に反応するものですから。

 NTTやKDDI、ドコモやAUやボーダフォンといったド直接な当事者企業ってのは案外でーんと構えていたりするものなのかもしれないと。単に鈍感なだけなのか、それとも本当に「来るなら来い返り討ちにしちゃる」と息巻いてるのか。人それぞれなんでしょうけど。

 ただ放っておけないのはその取り巻きですわ。規模が規模ですから、その下に何百何千といった企業が存在してると。その中には「NTT様が仕事くれなければうち潰れますぅ」と下請け状態と化してる企業もごろごろ存在してると。

 そんな企業が勝手に怯えて勝手に緘口令出したとしても、まったく不思議でもなんでもない訳で。うちの社員ともあろうものがお客様に楯突くツール(Skype)を使うとは何事だ!となってしまうのも充分に考えられる。

 となるとだ。これらの抵抗勢力が力をつけてくるのは、むしろこれからなんじゃないのかな?なんてことも思ったりします。その内社内圧力だけじゃ飽き足らず、電通や博報堂が顔出してSkype撲滅キャンペーン大展開するんじゃねぇのか?わはははは・・・・・・すまん、ちょっと笑えんな(なら書くな)。

 ただまぁ、ちょっと見方を変えてみれば、新しいモンが入ってくる時の反応ってのはSkypeに限らずこうゆうもんなのかなぁ?とも思ったりします。

 だってさ。ちょいと前のこと思い出してみなさいよ。

 かつて「メール」っつー黒船がやってきた時。そん時もこぞってこうゆう拒絶反応あったでしょ?「仕事にメールなんか使うな!」と上司が罵声浴びせてた時代がほんの数年前まで実際に存在してた訳で。2005年現在、こんなこと言うヤツいるか?もしいたとしたら生け捕りにして保護してもいい位の希少動物だぞ。動物かよ>俺。

 その意味ではまだまだ楽観的に考えてもいいのかもしれませんな。その一方で人間って学習できないものなのねぇ、とも思うけど。メールがそうだったように。Skypeが広がっていくにしても、何年も何年もかけて浸透していくような形になっていくんでしょうな。

 まぁ既にかつてのメール同様、Skypeの恩恵にもどっぷり浸かってしまった身分としては、下手に企業の変わらなさっぷりを嘆くよりも、「おーおーまたやっとるのぉ」位に考えて高みの見物決め込んだ方が精神的にいいのかもしれません。すべては時が解決するさぁケセラセラー。

 いいのかそんないい加減なまとめで。いいの。


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