溺れる者はMacをも掴む


 焦ってるんだろうな。我ながらそう思います。

 にっきとかでは一連のご報告はしているのですが、Mac Miniを買いまして。発売したばっかりのIntel版。会社に持ち込んではこっそり(または正々堂々と)弄くっておりまする。

(このあたりは別途はてなダイアリーにメモ書きしておりますのでお暇な方は適時ご参照を(2006/03現在、期間限定につき消えた際にはご容赦を))

 考えてみればWindows95登場以来、遊びでも仕事でもWin一辺倒&UNIXつまみ食いを続けていたので、言っちゃあ悪いのですがMacなんて眼中に無かった、てのが正直な所なんです。ハード高いしソフト高いし利用者も少ないしと。典型的な「Mac使わない者のMac眼」でずーっとMacを見ていたと。実際Win95が発売された当時、学校からPowerBook(機種失念)を借りていたことがあったんですけど。結局触るのはWinばっかしで授業以外ではほとんど使われず埃かぶせてました。

 そんな輩が何故に急激に心変わりしたのか。いろいろと要因は複雑に絡み合うのですが。すべてはこの記事がきっかけになっているのかもしれません↓。

 MacOSX の感想とか。(naoyaのはてなダイアリー)

 撲殺覚悟で白状しますと(何せPerlの世界で知らぬ者はいない方)、これ読んだ時は正直「は?」「何故にMac?」位にしか思えなかったんですよ。そりゃまぁ確かにMacもOSXになってからUNIXベースになってる筈(おぼろげ)だからある程度の融通も利くんだろうけど、少なくとも業務レベルではおおよそ「あり得ない案」と言ってしまっても過言では無い訳で。

 ただそれでもなんとなく気にはなったというか、ページ閉じた後もなんとなーく頭の片隅に残っていたんです。ヒマだったし(←これが一番大きい)。

 「OSX」「switch」といったキーワードでぐぐって情報収集してみたんですが。まぁ驚きましたね。そこは今まで私が見たことも聞いたことも無い世界が存在していたと。普通にMacクライアントとして使えるのは当たり前として、いわゆるX-WindowsまたはUnix端末としても使用可能(どころか快適)。さらにはUnix資産生かしてサーバ的な利用もできてしまうと(OSX Server使わないとできないもんだとばかり思ってた)。

 背後から金属バット振りかざされた感じって言うとさすがに大げさになりますが、それでも横っ面平手打ち食らったよーなショックを受けました。「どーせ別の世界」と目を離していた隙にいつの間にかこんなことになっとったんかと。

 ちょうどその辺りからゴタゴタで社内失業者になった関係もあって、社内でボーッとしている時間が増えたこと。かといってそれこそボーッとしているだけでもけっこう疲れること。精神状態も芳しくないから思うように雑文書く手も進まないこと。

 そんなこんなありまして、気が付けば退職後の備えのための貯金切り崩しまして発売されたばかりのMac Mini購入しておりましたな。値段優先で74800円のCore Soloにしたんですけど、周辺機器だのソフトだの買い足していたらなんだかんだで10万円位使ってました。一度崩壊するととめどなく雪崩れ込む物欲恐るべし。

 まぁ今のところ「楽しく遊ばせて頂いております」といったところです。まだMacそのものに関して蘊蓄語れるレベルには達しておりませんし、今更WinがどーだのMacがあーだの宗教戦争に足踏み入れる気もありませんので。そーゆーのは私の目の届かない所で気が済むまでやってくらはい。

 それよりは今回一連の購入行動自体が、ある種私自身が行き詰まってるんだなぁと内省する方向に話を持っていきたく。それで上の不穏な書き出しに結びつくんですけどね。

 前にもやもやしてた際、「迷子のプログラマ」書いたのが2003年の末なんですね。ということは既に丸2年が経過してる訳で(日付見て自分でもびっくり)。じゃあそっから何か進展があったかというと。

 これでもかって位進展無しですわ。逆に悪化する一方。解決策?そんなもんある訳ねーだろ。どーせシステムなんて何も知らない客騙して大金騙し取ることでしか生き長らえない詐欺師上等の世界なんだよ!こんなもん世の中に必要ねーよ!とっとと滅びてしまえ!と自暴自棄に走る位希望が見えない。冗談交じりに書いてますけど40%位マジだったりしますから始末が悪い。

 まぁもうこの辺は別にいいんですよ。詐欺だろうが虚業だろうが知ったことかと。せいぜい奈落の底に向かって全力疾走してろと突き放しておけばいい。♪破滅のゴールへまっしぐらぁああ〜〜((c)人間椅子/地獄風景)。

 問題は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の論法なんですよね。自分で作ったシステムは勿論のことコンピュータそのものまで大型ハンマーでぶっ壊してしまいたくなる衝動に時折駆られます。勿論金銭的理由もありますから押し留めてますけど(当たり前だ)、その内本当にやってしまいそうな鬱憤も心の奥底では抱えてしまっているのも残念ながら事実な訳で。

 お仕事にせよ遊びにせよ、コンピュータそのものを嫌いになりそうな自分ってのを否定して、もう一度うひゃうひゃ笑いながらキーボード叩けるよーになりたい。そんな切羽詰まった感がMac購入に走らせたのかな、なんてことも考えたりしています。最悪プログラマ職を返上する、または追放されることになっても、コンピュータだけは嫌いにならないでおこうと。自分自身コンピュータがあったからこそ職も得られて遊ぶこともできた訳だし。そうゆう意味では焦ってでももがいてでも、必死になって「興味」を取り戻さなければならない時期なのかもしれません。Mosaic初めて叩いた時のあの衝撃を思い出せ、俺。

 こらソコ変態ってゆーな。わかってるから・・・・・・とは言いつつも。やはり頭のどこかで「こーゆー変態的要素でも持ち合わせないと、四六時中コンピュータ触ってなんかいられないのかなぁ」という思いもあって、多少なりとも複雑な心境ではあるんですがね。まぁ結局は自分自身がそうゆう人種だってことなんでしょうか。それは選ばれたことを意味するのか、逆につまはじきにあっただけなのか。自分でもわかりませんが。

 何書いてるんだが自分でもよくわからんくなってきたんでとっとと〆る。

 この文章もOSX上で書いてます(アップは家なのでWinですが)。特にMacだからということをやっている訳ではありませんが、単純に見た目や操作体系が見慣れたWinとは全然違う(当たり前)のでそれだけでも叩いていて新鮮です。とりあえず現状「コンピュータ嫌い症候群」を紛らわすことには成功しております。これから触り続けていればまた違った発見も出てくるでしょうし。仕事には何の希望も抱けなくても、せめてこの部分だけは楽観的にいきたいものですな。

 んであわよくば本格的にApple言うところのswitchをしてしまってもいいかと思ってますし。正直MacBookProも視野入ってます。これからの身の振り方考えるとノート持っておいた方が都合良さそうってのもあるし、何より普通のWinノート買うことに新鮮味を感じないし。まぁ流されるままに流されますわぁ。♪どうせこの世は浮き沈み〜。

 物欲に流されてるっつー説もあるけどな。鬱々としてる位ならまだこっちの方がマシ。


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