XP普及、道険し?


 んどもー。再就職だの再出勤だの再デスマ(をい)だので、すっかり間隔空いてしまいましたな。でもまぁ元々不定期更新だし、頻繁な更新とかもハナから望めないので、更新チェックツールでも仕込んで気長にお待ち下さい。

 え?こんなページわざわざチェックかける必要も無い?

 うん、俺もそー思う。

 てなことはともかくとして。実は今回一連の再就職活動の中で、自分のPRとかに「eXtreme Programming」だとか「アジャイル」だとかのキーワードをそこそこに振りまいて応募企業にバラまく、なんてことをやってみたんですよ。転職の理由のひとつに「とにかく今までと違うやり方でやってみたい」つーのがあったのは事実でしたから。

 ですので応募の際に、あんまし意味分かってない転職コンサルの須藤さん(仮名)けしかけて無理矢理ねじ込んだんですね。「細かい意味なんかわかんなくていいから。応募の時にこれ出しておいてくれ。細かいことは面接の時とかに話すから」なんて風に。

 それで、えーと大体15社近く面接行ったり書類選考落とされたりしたのかな?その結果の反応なんですが。

 見事に無視されました。

 わざわざ大文字で書くな俺。

 おーいアジャイル志す同士さんよー。世間的には全然認知されてないみたいだぞー。まだまだ体力勝負のデスマ上等モードが世間様では一般的みたいだぞー。アジャイルへの道未だ険し。はー。

 なんて溜息ついてたところで状況が変わる訳でもないので、取り急ぎ今回見え隠れした現状とかを適度に書き散らしてみましょうかね、と。

 で。まず最初に各社から次々と送られてくる不採用の報告を聞きながら(ヤな状況だな(笑))思ったことなんですが。自己PRのところにXPやアジャイルを記述したのは、ひょっとして却ってマイナス評価に働いたのかな?なんてことを思ったりもしてます実は。

 実際問題、前の職場では「プロセス開発本なんか読んでる暇があったらコード書け」みたいな雰囲気が職場を支配してましたし。ピープルウェアなんか話に出そうもんなら場合によってはそれこそ異教徒か魔女扱いでしたからね。いや、結構マジで。下には下というのがあるんだぞと。

 結局そうゆう体力勝負に頼ってるところでは「そんな理想論振りかざしてるようなヤツにこんな泥臭い仕事が勤まるものか」みたいな認識があるのかもしれないなー。被害妄想かもしれんけど。ただそうゆう輩にしてみればXPやアジャイルが唾棄すべきものとして捉えられてる感があるのもなんとなくわかるような気もしつつ。

 まぁ実際、もしそうゆう職場に入ったところで元の木阿弥になるのは目に見えてますからねぇ。そうゆう意味では別に不採用になっても惜しくもなんともありませんけど、と強がっておきましょう。弱い犬程よく吠える。わははは。笑うな。

 でまぁそんな調子で進んでた転職活動なんですが、時には運良く(悪く?)書類選考通過して面接・・・なんてこともありまして。そこでは何人かの方とXPやアジャイルの事に関して話したりもしたんですけど。

 ここでも、結果から言えばさっくりと流されてた、てのが実際の所だったり。まぁこれに関しては致命的に低い私のプレゼンテーション能力とかも絡みますので、一概には言えないのかもしれませんが。

 まず通常の相手さん主導で進められるやりとりの中では大抵取り上げられることは一切無かったです。ですのでこっちから無理矢理話振るんですよ。「これこれこうゆうプロセスとかがあるんですが。会社云々は別としてどうゆうご感想をお持ちですか?」てな感じで。

 すると。大抵逃げられましたね。「すいません、不勉強なもんですから存じ上げないんですよ」と返ってくるならまだマシで。「うーん、その辺はですねぇ、何分現場とかも絡みあってくる話なものですからここではどうこう言えるものではありませんねぇ、それよりもウンヌンカンヌン・・・」とあからさまに話逸られたのが大半でした。

 目がどこかしら「これ以上その話題振ってくんじゃねぇぞボケ」と訴えかけてましたし。さすがにそれ以上踏み込む気にはなれませんでしたな。結局その企業は落ちたのでどうせなら合否抜きでXP布教してくりゃよかったかな、とちょっと後悔してます(笑)。

 とまぁこんな感じで。正直なところ、これじゃあまだまだ実現には程遠い環境なのかなぁ、と暗澹たる気分にさせられてしまった部分はありました。XPやアジャイルに対する知名度そのもののこともさることながら、それを受け入れようとする「姿勢」が今回の転職活動からではまったく見えてこなかった、という部分に改めて現実の刃を突きつけられた、ってのが実際のところなのかもしれません。

 まぁ企業側が「変化ヲ抱擁セヨ」どころか「変化ヲ糾弾セヨ」に走る気持ちはわからんでもないです。変化はいとも簡単に「恐怖」へと変貌しますしね(byゆとりの法則)。

 でもなぁ。実際のところどーなんだろ。その変化ができないからこそ、いつまで経ってもデスマーチは無くなりません&いつになっても体力勝負的な現状というのもあると思うし。こうやってグズグズしてる間にもまた一人現場から強制退場させられる被害者が出てしまう、ということもあると思いますし。それこそ変化できるタイミング待ってる間に過労死しちゃったらそれこそなーんにもならない訳で。

 現実問題として、今人手が足らないとか現状をなんとかしたいとか考えてるからこそ、わざわざ高い金出して広告打って求人してなんてことをやってる訳でしょ?だったらXP云々知ってる知らないとかはどーでもいいにせよ、せめて現状じゃマズイぞなんとかできないのか、的な危機感をもうちょっと表に出して欲しかったよなー。てのが私が企業側に対して感じた不満、というか不安でしたね。

 まぁ結果的にはそれらの企業さんからも軒並み不採用通知食らってしまった訳ですので説得力も何もあったもんじゃないかもしれませんが。まぁせいぜいこれまで通りに体力勝負続けて自殺者過労死者出しながらデスマーチ続けていってくださいな、という訳で。

 すっぱいブドウかよ>俺。

 で、まぁ最後オマケ。

 今回の転職活動の中で、XPに対して唯一違う反応をしてくれたのが、今月からお世話になっている某社の室長さんに社長さんでした。面接の中で「週40時間労働」の話とか出してみた(なんでよりによってそれを出すかな>俺)んですが、意外にも食いついてくれて、かつ興味も示してくれて。初めて鞄の中からPR用にXP本取り出しましたよ。

 まぁ予め提示されたプロジェクトではちょっと条件的に合いそうにない(と私が判断、でも部分採用はあるかも(笑))、ということでXP及びアジャイルの採用は見送られることになりましたが。

 ひょっとしたら必要な案件出てくる可能性あり、ということでいずれ実体験談がここに書ける日もやってくるかもしれません。

 実現することを祈りつつ。虎視眈々と狙い続けることにいたしますか。

 待ちぼうけに終わりそうな気も少しだけしてるが。だめじゃん。


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