「いざ」の準備、できてます?

 〜「Webラジオ徒然草」ネタ連動文章〜


 うっへぇ。すっかり月日経ってしもたぁ。植部さんすんません〜。 ようやく書き上げたからこれで許して〜。

 あ、すいません、いきなり関係者業務連絡モードで。

 前に植部さんとメールであれやこれやとくっちゃべってた時に、 植部さんがこうゆう指摘をなさってたんですよ。

 要約するとこんな感じ。

「いわゆる関西在住のサイトが『粒揃いのクセモノが幾人』という 構図なのに対し、関東(正確に言えば非関西)のサイトが 『カリスマ+その他大勢』の形と見事なまでに分割されている傾向がある。」

「関東型の場合、強力なリーダーシップを持つものがメンバー 全員を引っ張っていくことにより、局全体としての統一感を 計ることができるというメリットは存在する。」

「しかしこれが逆に『リーダー依存』を招いてしまう危険性が ある。『もし万が一のことがあって彼が番組を続けられなくなったら・・・』 といった危機感を周りの人間が果たして感じているかどうか。」

「その点で言えば関西型の方に分があるのでは。全体的に一人や二人 メンバーが欠けようが番組としては通常のクオリティを維持できる サイトが関西サイトには多いように感じる。」

 はいはいはいはい。なるほど〜。

 ちなみに文章はかなり端折らせてもらい、なおかつ文脈等も私が 書き加えてますので、あくまでニュアンス程度でお考え下さい。

 「なぜ地域によってここまで明確な変化が起こるのか。 これを叩き台にして考察して頂けませんか?」

 というのが、植部さんから頂いた宿題だったんですよ。そんときは 「わ〜いネタネタ〜」と二つ返事でOKしてたんですが。

 これがねぇ、考えれば考えるほどわかりづらくなっちゃいましてね。 結局、明確な結論を導き出せなかったんですな。これが、ここまで 遅くなっちゃった原因でもあるんですけど。

 敢えて言うなら・・・「カンサイジンの血筋」かなぁ・・・・? この程度の推測しかできないんですよね。確かに、よく言われる関西血筋の ひとつに「極端なリーダーシップがなじまない」土壌ってのはあるのかも しれないです。強力なリーダーシップによるトップダウンではなく、 集合体としてのボトムアップを好む傾向、とでも なるんでしょうか。でも、断言もできませんしねぇ。関東=トップダウン だ、とは言えない訳で。

 つぅ訳でちょっとこの「関西だから」「関東だから」つうのは今後の 観察課題にさせてください。ご期待にそえず申し訳ない。


 ただ、こっちもただじゃ転ばんぞ。使えるモンは使う。

 植部さんの考察読んでて、即座に頭に焼き付いたのはむしろ、 こっちなんですよね。

 そう、「危機管理」。

 もうここらで実名出してもいいでしょう。例えばFM-MONDAY CLUB 代表のPara-T氏、くりらじ代表のはまかわ氏。

 こういった事が今後起こらないで欲しいことを願いつつ書くんですけど、 万が一病気や事故などによって長期に渡り番組を離れざるを得なく なった場合、果たして残ったメンバーによってFMCやくりらじを 支え続けることができるのか?同じ位に面白い番組を聴くことが できるのか?

 正直な話、リスナーとしてこの不安は感じています。

 予め断言しておきますが、Para-T氏・はまかわ氏以外のメンバーが下手 という意味ではないです。むしろ逆で、 Para-T氏・はまかわ氏のレベルがあまりにも高過ぎるが故に 起こってしまうんだと思います。

 リスナーの考え方ってものすごく残酷です。普段Para-T氏や はまかわ氏のレベルを期待して番組を聴き続ける習慣をつけてしまうと、 たとえ彼等がいなくても、周りの人間にもこの高レベルを望んでしまう んですよ。シャブの味しめてしまった人間がいくらタバコ吸おうが 酒飲もうが満足できなくなるのと一緒。なんつーたとえじゃ。

 だからこそ、周りの人間は普段からリーダーに頼ってしまうのではなく、 自分なりの個性や力ってのを出して欲しい。これが植部さんの考えてる 事でもあるでしょうし、私が考えてることでもありますね。


 さて、それじゃあ「関西型」というか、突出したリーダーが存在しないサイト だったらどうなんでしょ。

 確かに「総合的な番組のクオリティ」の意味では強いと思います。 万が一のことがあってもそうそうクオリティってのは落ちないでしょう。

 ただ、何もリーダーって番組のクオリティだけの話じゃないんです。 実は危機管理的な面ではもっと深刻な側面を抱えています。

 言い切ってしまいましょうか、この際。

 Radio13のオーマン・ツジ氏、五村富士の五島清富氏、 最低差異判所のアーリマン氏、彼等が何らかの 事情で制作に関われなくなった時点で、サイトは完全に崩壊します。 正確に言えば、「番組は作れてもそれをインターネットで流せなく なっちゃう」。物理的に番組が聞けなくなってしまうんです。

 音声ファイルの作成や編集、Web更新などの作業は彼等によって 独占的に行われています。これは強みでもある一方で、致命的な 弱点にもなるんです(これは以前にもちょこっとだけ言及しました。)。

 この点で言えば多少トラブルがあっても人海戦術で切り抜けられる FMCやくりらじの方が絶対に強い。

 こうゆうことは今までの地上派では、気にする必要性はまったく なかった要素ですよね。そりゃそうですわな。ラジオのスイッチ ひねれば必ず電波は流れてた。「聞かない」ことはあっても 「聞けない」なんてことは起こり得なかった。

 でもこれはインターネットラジオです。喋って録音してはい終わり、 じゃないんですよ。どんなに番組のクオリティに気を遣おうと、 それが聴けないんじゃ、微塵も価値なんかありゃしねぇ。 やっぱ「聴かれて初めて価値のある」もんなんですよ。


 という訳で2例挙げさせて頂きましたが、どうだったでしょう。

 今回、抑えて書いたつもりだけど、それでもかなりの直球に なってしまったかもしんない。ごめんね、手加減するの苦手な性分で。

 ただ、逆にこの2点を押さえることで、かなり「危機管理」の 意識って出て来るんじゃないかな、とも思ってまして。煽る意味合いで 書かせていただきました。

 改めてまとめるとこう。

・メンバーの減少や変動があっても、番組の質を維持できる術。
・いかなる事が起こっても、聞き手に「聴く手段」を提供する術。

 こんな感じなんだろうな。

 確かに緊急事態ってのはいつ起こるかわからない。ひょっとしたら 起こらないのかもしれない。もちろんこうゆうことは起こらない方がいい。 しかもやってるのはほとんどが個人ベースです。 物理的に「できること」ってのは限られてしまうと思います。 (その意味でも前回の主張って意味あると思うけどね、普段からパワー 入れ過ぎて肝心な時にフルパワー出ないんじゃなんにもなんない。)

 でも、これらを普段から意識するとしないとで、それだけでも 大違いなんじゃないのかな。そんな思いがあって書き連ねさせて頂きました。

 どうせなら、気が済むまでやりたい、気が済むまで聴きたいもんね。

 つー訳で植部さん、こんな感じでまとめさせてもらいましたが、いかがでせう?


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